マンガ「説話集」
マハーカッサパのお見合い
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マハーカッサパのお見合い
![マハーカッサパの見合い1](https://buddha.pink/wp-content/uploads/2020/05/s98-1.jpg)
![マハーカッサパの見合い2](https://buddha.pink/wp-content/uploads/2020/05/s98-2.jpg)
![マハーカッサパの見合い3](https://buddha.pink/wp-content/uploads/2020/05/s98-3.jpg)
![マハーカッサパの見合い4](https://buddha.pink/wp-content/uploads/2020/05/s98-4.jpg)
《マハーカッサパのお見合い》
ピッパリが八歳になると、
父母はバラモンとして守るべき戒めを身につけさせ、
またあらゆる学問や技術を習わせました。
すると生まれつき利口なピッパリはそれらのすべてを、
こともなげに身につけたのでした。
しかしピッパリは成長するに従い、
しだいに世間の欲望や快楽をきらい、
出家をして修行をしたいと願うようになりました。
《縁談に困り果てる》
父母がすすめてくる縁談にも困り果てて、
一計を案じて黄金で娘の像を作らせて、
それを父母に見せて言いました。
「このように光り輝く美しい乙女がいたなら、
嫁に迎えることにいたしましょう」
これには父も母も頭を抱えましたが、
息子を結婚させるためには美しい娘を探すしかありませんでした。
この話を伝えきいた一人のバラモンが、
おせっかいにも彼の両親に申し出ました。
「わたしがなんとか方法を考えて、
そのような美しい娘を探し出してあげましょう」
そのバラモンは黄金の乙女像を、
うつくしく飾り立てた大きな木の下に安置させ、
お供え物を並べるとお供のものを引き連れて各地を巡りあるきました。
そしてこのように触れ回って諸国の女性たちを集めることにしたのでした。
「女性がこの美しい神に祈ればどんな願い事でも必ずかなえられる」
これをきいたたくさんの女たちがこの像を一目拝もうと集まりましたが、
その像におとらぬほどの美女には巡り合うことはできませんでした。
「マハーカッサパのお見合い終わり」 つづく
マハーカッサパについて
漢訳では、迦葉(カショウ)、大迦葉(ダイカショウ)とも呼ばれていて、
ブッダ十大弟子のひとりです。
- 幼少期の名前は、ピッパリです。
- 頭陀第一(ずだだいいち)と呼ばれます。
![マハーカッサパ誕生](https://buddha.pink/wp-content/uploads/2020/05/s100-320x180.jpg)
![マハーカッサパの結婚](https://buddha.pink/wp-content/uploads/2020/06/e102-320x180.jpg)
![](https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=3HG6SO+3R5F3M+2PEO+BYDTU)