マンガ「説話集」
マハーカッサパの誕生
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マハーカッサパ誕生 大迦葉(ダイカショウ)




《マハーカッサパの生い立ち》
マカダ国のラージャガハの都からそれほど遠くない所に、
マハーティッタという村がありました。
マハーカッサパはこの村のニグローダカッパという、
裕福なバラモンの子として生まれました。
幼き頃の名前はピッパリといいました。
その名前の由来は、
妊娠していたバラモンの妻が庭のピッパラ樹に腰をおろして、
休んでいたときに産気づいて生まれたので、
そう名付けられたのでした。
そのピッパラ樹にどこから飛んできたのか美しい衣が、
ひっかかっていたとうことです。
マハーカッサパについて
漢訳では、迦葉(カショウ)、大迦葉(ダイカショウ)とも呼ばれていて、
ブッダ十大弟子のひとりです。
幼少期の名前は、ピッパリです。
ピッパラの樹は日本語で、菩提樹です。
頭陀第一(ずだだいいち)と呼ばれます。
ブッダが入滅した後に、阿羅漢の修行僧を集めて、
ブッダの教えを確認するために集まった、
「第一結集」(だいいちけっじゅう)を開いた偉大な人物です。
頭陀(ずだ)とは、(原意:払い落とす、棄捨)
仏教の僧侶が衣食住に関する貪欲(どんよく)を払いのけて仏道修行にはげむこと。頭陀行、乞食の行)のこと
《参考》第一結集(だいいちけっじゅう)
このマハーカッサパのお話は、
すずき出版「仏教説話大系」1982年出版
著者:山田巌雄代表 仏教説話体系編集委員会
監修:中村元先生・増谷文雄先生
パーリ仏典、漢訳経典、大正大蔵経などたくさんある経典から、
選りすぐられた仏教に関する説話の内容を参考にして、
マンガとほぐし読みにしています。
