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ラーフラ 羅睺羅(らごら)は 密業第一 ラーフラはブッダの息子③ マンガ説話集

ラーフラは密行第一
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マンガ「説話集」ラーフラ 羅睺羅(らごら)は密業第一 ラーフラはブッダの子供③は、鈴木出版「仏教説話大系」1982年出版 監修:中村元先生・増谷文雄先生を参考にしてマンガとほぐし読みにしています。

前回、ラーフラの出家はこちら↓

ラーフラの出家
ラーフラ 羅睺羅(らごら)の出家 ラーフラはブッダの息子② マンガ説話集 マンガ「説話集」ラーフラ 羅睺羅(らごら)の出家 ラーフラはブッダの子供②は、鈴木出版「仏教説話大系」1982年出版 監修:中村元先生...
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ラーフラ 羅睺羅(らごら)は 密業第一 ラーフラはブッダの息子③ マンガ説話集

《見習い僧のラーフラのエピソード》


ラーフラがまだ僧として守るべき二百五十の戒律をうけていない見習い僧のときです。

ラーフラは、釈尊や修行僧からの教えを熱心に聞いて修行をしていましたが、

生まれの良さや家柄などを自慢することもあり、

直接の師にあたるサーリプッタ尊者を軽視することもあったりしたそうです。

さらに、

ラーフラにはこんなエピソードもあります。

ある日、

釈尊を尋ねに来た在家の人に、

在家の人

お尋ねします。世尊はどこにおられますでしょうか?

見習いラーフラ

お釈迦さまはまだここにおられません。

ここより東北に行った霊鷲山の辺りにいます。

ラーフラは、おもしろ半分に冗談でだましたりもして、

釈尊からも

釈尊

いたずら半分でも決して嘘はついてはいけません。

と教えられたこともありました。

《戒律が増える出来事》

そんなある日のことです、

釈尊はアーラビー国のある村に滞在していましたが、

そこには釈尊の教えを聴きたいと望むたくさんの修行僧や、

在家の信者たちが集まっていました。

昼間の法話がすむと、

女性の信者や尼僧たちは帰っていきましたが、

夜になっても教えを聴きたいと思う修行僧や男性の信者は残っていました。

そして、

夜の法話もすんで、

年長の修行僧たちはそれぞれの部屋に戻りましたが、

年の若い修行僧たちは、

在家の信者と一緒に同じ部屋に寝ることになりました。

ラーフラは密業第一①

みんなが眠ってしまうと、

寝言をいう者や、いびきをかく者、歯ぎしりをする者がいて、

たいへん騒がしく目を覚ましたものがこの様子を釈尊に伝えました。


すると釈尊は、

ラーフラは密業第一②


釈尊

今夜はもう仕方ないが、

明日からは出家したものが、

二百五十の戒律を受けていないものと、

同じ部屋に寝てはいけないことにしましょう。


と釈尊はこういって、

新たに僧団の守るべき規則のひとつにしました。

そして、

次の日の夜です。

《ラーフラの密業第一の芽生え》

修行僧たちはラーフラに

修行僧

今夜からはラーフラ、

あなたと同じ部屋に寝ることはできません。

あなたも自分の部屋を見つけなさい。

と伝えます。

昨日まで彼らはラーフラが釈尊の子供であり、

僧団の規則を守るのに熱心だったので、

たいそう好意的で親切でした。

ラーフラが彼らの部屋を訪ねれば喜んで迎え入れて、

床の用意もしてくれました。

しかし、

その夜からは、

新しくできた規則を破ってしまうことを恐れて、

誰もラーフラに声をかけなかったのです。

ラーフラは困り果ててしまいましたが、

誰にも相談せず寝る場所を探し回りました。

そして、

彼はとうとう、

釈尊が普段使っている便所のなかに入り込んで寝たのでした。

ラーフラは密業第一③ トイレで寝るラーフラ

そこは戸が固く閉ざされており、

一晩中明かりがついて、

香りのよい香がおいてあり、

たいそう居心地のよい場所でありました。

しかし、

ラーフラは居心地のよさでその場所に決めたのではなく、

どうしても僧団の規則が守らなくてはならないと考えてしたことなのである。

そして、

夜明け近く、

釈尊が便所の入り口にたって、

咳払いをします。

すると、

中から咳払いが聞こえます。

釈尊は尋ねます。

釈尊

そこにいるのは誰ですか?

ラーフラ

わたしです。

ラーフラでございます

そういってラーフラは便所からでてきて釈尊にお辞儀をしました。

釈尊は尋ねます。

釈尊

ラーフラよ、

なぜこのようなところで寝ているのですか?

ラーフラは答えます。

ラーフラ

昨夜は寝るところがなかったからです。

修行僧の皆さんはいつもわたしに親切にしてくださっていましたが、

昨夜は僧団の規則を破ることになると言って、

わたしに寝る部屋を与えてくれませんでした。

そこでわたしは他の人と言い争ってはいけないと考えまして、

ここに寝ることにしたのです

釈尊

そうであったのか、ラーフラ。

と、答えながら、

釈尊は事情をきいてこう思いました。

《かれらはわたしの息子であるラーフラさえ、このように見捨ててしまう、もしほかの者だったらどうするであろうか・・・》

夜がすっかり明けると釈尊は修行僧全員をあつめて、

まずはサーリプッタに尋ねました。

ブッダ

サーリプッタよ、おまえはゆうべ、ラーフラがどこに寝ていたか知っていただろうか

サーリプッタ

いいえ、存じません。

ブッダ

サーリプッタよ、

ラーフラはわたしの便所で寝ていたのです。

おまえたちがラーフラをこのように見捨ててしまうのであるとするならば、他の者だったらどうするであろうと、

わたしは先ほどから心配をしているのです。

このようなことではこれから出家するものたちは安心できないであろう。

先日さだめた規則はすこし直さなくてはならない。

今後二百五十の戒律を受けていないものであっても、

一、二日の間ならばおまえたちの部屋に泊めてもよいことにしよう。

そして三日目までに部屋を見つけさせるようにしなさい。

こうして新しい規則に変更ができたのでしたが、

居合わせた修行僧たちは、

ラーフラの謙虚な心掛けと行いをほめたたえました。

「みなさん、ごらんなさい。ラーフラは本当に立派です。自分で部屋を見つけるようにいわれても、『わたしは世尊の子です、あなた方のほうが出ていくべきでしょう』などといってほかの者を追い出すようなことをしなかったのです。それどころか、自分が便所のなかに寝ていたというではないですか。」

ラーフラは密業第一④

こうして、

ラーフラは釈尊の教えをよく守り、

修行を積んで一歩一歩悟りに近づいて行ったのでした。

《ラーフラは密業第一 おわり》つづく 

えん坊&プーニャ

ぼーさん、ラーフラさんって、

みんなのことを考えて、

自分はトイレで寝てすごしたことがあるんだね!

ぼーさん

えん坊、ほんとだね!

ぼーさんの知っている人もトイレで寝たことがあるんだけど、

飲み過ぎで酔っぱらって寝ちゃったみたいだから、

褒めたたえられることはなかったね。(笑)

続きも楽しみだね!

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