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五蘊(ごうん)とは わかりやすく簡単に「色受想行識」自己を形成する五つの要素

五蘊(ごうん)色受想行識「図解」
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五蘊(ごうん)をわかりやすく「図解」で簡単に説明します。他の沙門が説く自我である「我(が)」の「アートマン」を否定して、ブッダは自分の存在は五つの要素「色受想行識」(しきじゅそうぎょうしき)の五蘊(ごうん)から成り立っている真理を見ました。

えん坊
えん坊
ねぇ、ぼーさん!ブッダの三法印で諸法無我(しょほうむが)、自分の我(が)が無いのが真理っていってるけど、どういうこと?
ぼーさん
ぼーさん
ブッダは他の沙門達が説く自我の「我」(が)の「アートマン」の存在を否定したんだよ!ブッダは「色受想行識」の五つの要素から成り立つと言っているんだ!みてみよう!
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五蘊(ごうん)とは、色受想行識 五つの自己を形成する要素

ブッダは自分自身をありのままに見て、他の沙門が説く自我である「我」(が)の「アートマン」を徹底して否定しました。

ブッダは自分の存在は、

五つの要素の五蘊(ごうん)から成り立っていることを見ました。

五蘊(ごうん)とは、
・色(シキ・からだの肉体)
・受(ジュ・感受するこころの作用)「感じるこころ」
・想(ソウ・思い浮かべる心理作用)「想うこころ」
(ギョウ・形成しようとする意識)「行うこころ」
・識(シキ・判断する識別する心理作用)「判断するこころ」

五蘊をわかりやすく解説します。

ひとつずつ見ていきましょう。

五蘊(ごうん)とは わかりやすく簡単に

・五蘊の「色」(シキ・からだの肉体)とは、

五蘊の「色」(シキ)の意味

・色、形あるもの。
・認識の対象となる物質的存在の総称
・物質的要素

と解説されます。

ぼーさん

色(シキ)は、「からだの肉体と、眼耳鼻舌意」が大まかな意味ですね。

その色(シキ)で感知して、

煩悩の元となるものが発生していく要素なので、

「色蘊」(しきうん)とも呼ばれます。

色蘊(しきうん)

身体の肉体と、眼・耳・鼻・舌・身の5つの

感官能力「五根・ごこん」 (意を含めて「六根・ろっこん」)

の、

眼識・耳識、鼻識、舌識、身識の5つの

知覚および認識「五識 ・ごしき」(意識を含めて「六識・ろくしき」)

で、

色、声、香、味、触の5つの

認識した対象物が「五境・ごきょう」(法を含めて「六境・ろくきょう」)

です。

その感知する五根(六根)・五識(六識)、感知された五境(六境)の総称が「色蘊」となります。

次に、

受(ジュ)を見てみましょう。

・五蘊の「受」(ジュ・感受するこころの作用)とは

五蘊の「受」(ジュ)の意味は

・感受作用
・感覚的感受

と解説されています。

ぼーさん

受(ジュ)は、「感受」する意味ですね。

その受(ジュ)で感知して、

煩悩の元となるものが発生していく要素なので、

「受蘊」(ジュウン)とも呼ばれます。

受蘊(じゅうん)


上記の「色」(シキ)の肉体的、生理的な感覚の

根(六根)と境(六境)と識(六識)の接触から生じて、

自分の内に「苦・楽・不苦不楽」のいづれかで感受します。

受(ジュ)は

・好き、・嫌い、・どちらでもない

この3つのどれかで感受していきます。

または、

・苦、・楽、・不苦不楽

とも訳されてでてきます。

次に、

想(ソウ)を見てみましょう。

・五蘊の「想」(ソウ・思い浮かべる心理作用)とは

五蘊の「想」(ソウ)の意味は

・表象作用

と解説されます。

ぼーさん

想(ソウ)は、「想う気持ち」の意味ですね。

その想(ソウ)で、色々想って、

煩悩の元となるものが発生していく要素なので、

「想蘊」(ソウウン)とも呼ばれます。

想蘊(そううん)


・表象作用(ひょうしょうさよう)の言葉で訳されています。

概念的な事柄の認識

事物の形象を

心の中に思い浮かべること

次に、

行(ギョウ)を見てみましょう。

・五蘊の「行」(ギョウ・形成しようとする意識)

五蘊の「行」(ギョウ)の意味は

・意識を生じる意志作用
・意志形成力
・潜在的形成力

と解説されます。

ぼーさん

行(ギョウ)は、「形成力」の意味ですね。

想で思ったことを、行(ギョウ)で作り出すイメージです。

煩悩の元となるものが発生していく要素なので、

「行蘊」(ギョウウン)とも呼ばれます。

行蘊(ぎょううん)

・心がある方向に働くこと

身体で感受して、心で想ったことを、

無意識で、「なにか形成しよう、作り出そうとする」働きです。

次に、

識(シキ)を見てみましょう。

・五蘊の「識」(シキ・判断する識別する心理作用)

五蘊の「識」(シキ)の意味は

・認識作用
・識別作用

と解説されます。

ぼーさん

識(シキ)は、「識別する」の意味ですね。

行(ギョウ)で作り出したのを識別するイメージです。

煩悩の元となるものが発生していく要素なので、

「識蘊」(シキウン)とも呼ばれます。

識蘊(しきうん)

・対象を識別、区別して知ること。

判断するこころです。

そして、上記の

五蘊の対象に執着することを、

「五取蘊」(ごしゅうん)

といいます。

ぼーさん
ぼーさん
諸法無我の真理を知見していくのがブッダの教えなので、この五蘊(ごうん)はとても重要になります。まずは、身体と四つの心の作用の五つで、自分が形成されていると思ってみてください。

五蘊の理解は、

三法印の諸法無我(しょほうむが)の理解に繋がります。

五蘊(ごうん)は、「三法印」の諸法無我(しょほうむが)

ブッダは「諸法無我」(しょほうむが)の自我がない、

五蘊(ごうん)の五つの要素で成り立つことを証明しました。

当時ブッダ以外の沙門があみだした「ウパニシャッド」(奥義書)では、

自我は、名色(みょうしき・マーナ・ルーパ)として、

自己のすべてを形成していると考えられていました。

名色(みょうしき)
サンスクリット語:ナーマ(名)ルーパ(色)

・名・・・感受、概念化(想)、思念、接触、意を注ぐこと、精神的なもの

・色・・・四大要素(地水火風)によって色形あるもの、肉体的なもの

の意味があります。

ぼーさん

十二支縁起のひとつ「名色」ですね。

そしてこの五蘊(ごうん)の「行」は、

「諸行無常」(しょぎょうむじょう)の「行」でもあります。

えん坊
えん坊
ぼーさん!五蘊(ごうん)の形成する意識の「行」って、諸行無常の「行」と同じじゃない!?
ぼーさん
ぼーさん
えん坊!めちゃすごい!その通りだよ!
「諸行無常」は、周りが変化する意味合いが強いけど!ほんらいは自分の感受して形成・作ろうとする「行」が変わっていることだよ!

どちらにせよすべて変化するのが常が無い、無常の「真理」だね!

五蘊の自己の五つの要素を

さらに細かく内観したブッダの教えが、

十二支縁起です。

五蘊をさらに、細かく観察したのが、十二支縁起(じゅうにしえんぎ)

さらにブッダは自分を内観して、

12の心理作用の名前とはたらきで説明してくれています。

その12の心理作用の働きで、

煩悩の発生メカニズムである「縁起」を解説してくれています。

図解でわりやすい十二縁起↓
十二縁起(じゅうにえんぎ)「図解」
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えん坊
えん坊
ぼーさん、いろんな教えがでてくるけど、すべて「真理」に繋がっていくんだね!
ぼーさん
ぼーさん
えん坊、ほんとだね!ブッダの教えはいつの時代も、どこの場所でも変わることがない「真理」の意味が、だんだんわかってくるね!