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「尊敬されるサーリプッタの徳」
この尊敬されるサーリプッタの徳のお話は、
すずき出版「仏教説話大系」1982年出版
著者:山田巌雄代表 仏教説話体系編集委員会
監修:中村元先生・増谷文雄先生
パーリ仏典、漢訳経典、大正大蔵経などたくさんある経典から、
選りすぐられた仏教に関する説話の内容を参考にして、
マンガとほぐし読みにしています。
マンガ仏教「説話」
「尊敬されるサーリプッタの徳①」

《サーリプッタの噂》
あるとき信者の人々が集まってサーリプッタの立派な人柄について話あっていました。
「ほんとうに我々の尊師は忍耐つよいかただ。
ののしられてもなぐられてもけっして腹をたてたりなさらないだろう。」
するとそれをきいたバラモンが、かれらに尋ねました。
わたしは今までにそのようなかたにあったことがない。
「わたしたちの尊師のサーリプッタ長老のことですよ。」
するとそのバラモンは腹立たしく思い、大声でどなりました。
いままでだれも彼を怒らすことをしなかったからだ。
わたしがいまからその男を怒らせてやる!
「できるならやってみるがよい、バラモンよ。」
彼らが言い合いをしていると、
ちょうどサーリプッタが托鉢のために街に入ってきました。


《サーリプッタ不意打ちされる》
バラモンはサーリプッタの姿をみつけると、
後ろから近づいて、
いきなりサーリプッタの頭を石で打ちつけました。


ところがサーリプッタは、


振り返りもせず、
さっさと歩きだしました。
すると、バラモンは


《報いをうけるバラモン》
そのバラモンに突然報いが表れて、
想像を絶する熱さがバラモンの体を襲いました。
バラモンは我慢できないほどの苦しみに驚いておもわず叫びました。
「ああ!なんとこのかたは、見事な修行完成者なのだろう!」
そういうとサーリプッタの足元にひれ伏せて許しをこいました。


《許しを請うバラモン》
「尊者様、どうかわたしをお許しください。」
ところがサーリプッタは反対に尋ねましたか。
「あなたはどうしたというのですか?なんの話をしているのですか?」
サーリプッタは答えます。
「そうでしたか」


《サーリプッタの徳》
「それでは、あなたを許しましょう、バラモンよ。」
「尊者様、ありがとうございます!
もしあなたがよろしければどうかわたくしの家にきて食事をお召し上がりください。」
サーリプッタは彼の食事の招待を承諾しました。
***尊敬されるサーリプッタ①おわり***
2話につづく
しかし、説話集では『背中を力任せに殴りつけた。』と書いてたのに、
石で頭を打ち付けたマンガが出来上がってたね、、、、。
悪魔ドーシンが子供に憑りついたとき石を打ち付けたときと似た感じになっちゃったね、、、。💦



