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密印(みついん)・印契(いんげい)「大日経」密印品第九(みついんぼん)ほぐし読み⑩

密印品第九「大日経」
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この「大日経」(だいにちきょう)密印品第九(みついんぼん)は、角川文庫「全品現代語訳 大日経」著者:大角修先生の本を主に参考にして、ほぐし読みにしました。

アーナンダー

前回、大日如来は、再び「阿・ア」の大事さを説かれました!↓

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密印品第九(みついんぼん)

密印品第九(みついんぼん)

大日如来は金剛薩埵に伝えます。

大日如来

印契(いんげい)を結びなさい!

そうすれば、

天の神々、龍、夜叉、乾達婆(けんだつば・ガンダルヴァ)、緊那羅(きんなら)、まごらか、などから尊ばれ、礼拝されるでしょう。

そして、

大日如来は、

身無害力三昧(しんむがいりきざんまい)において、

無等三昧力(むとうざんまいりき)の明妃(みょうひ・真言の女王)を唱えました。

なうまくさまんだぼだなん あさんめい そり さんめい さんまえい そわか

(尽十方の諸仏に帰依してたてまつる。等しきものなき誓約を。)

金剛薩埵よ、

このような明妃はさとりの境地を示し現すものなのです。

左手の「定の手」と、右手の「慧の手」を合わせて

定の手 慧の手 印契・密印の図

虚心合掌(こしんがっしょう)して、

定慧の二輪(じょうえのにりん)の両手を並び立てるのです。

讃える言葉は、

「これを勝願の吉祥法輪の印となす。世の依たる救世者(ぐせしゃ)はことごとく皆、この輪を転じたまう」

以下、82の真言、40の印とそれらの讃える言葉が続きます。

ぼーさん

密印は師匠から弟子に伝える秘法なので、
このサイトでは、詳しい密印の説明は割愛します。

詳しくは、下記に紹介している参考本がおすすめです!

【観音経を紹介したいので、観音さんのイメージを紹介しておきます。】

・観自在菩薩の印

虚心合掌してから五輪(五本の指)を広げて振鈴をかたどり、空輪(おやゆび)と地輪(小指)を合せて密印をつくるのです。

真言は

「なうまくさまんだぼだなん さらばたた ぎゃたばろきた きゃろだまや らららむじゃく そわか」

(尽十方の諸仏に帰依してたてまつる。一切如来、観自在、悲無量、速、速、速、願)

法華経 第二十五品「観音経」

とても素敵なので、ぜひどうぞ!

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金剛薩埵よ、

これらの印契は如来から生じて、菩薩の印になった密印で、言葉は真言です。

それゆえに、

真言行において菩薩の道を行く者は、

菩提心を発して如来地であるさとりの境地に住してマンダラを描くようにしなさい。

《密印品第九 おわり》つづく

えん坊&プーニャ

ねぇ、ぼーさん!密印って両手だけで、
40種類もつくれるんだね!すごいね!

ぼーさん

ほんとにすごいね!えん坊!
ぼーさん犬ならつくれるよ!

参考にしたおすすめの本

①全品現代語訳 大日経・金剛頂経 角川文庫 著者:大角 修先生

「図解」法華経大全がとても読みやすかった、大角先生の密教経典の本です。

なんと令和元年初版なので、最近の新しい本です。

全訳ではないので、「大日経・金剛頂経」の全部の理解はできません。

が、

「全品の訳」があるので全体が理解出来ておすすめです!

この本では、最初に密教と日本の神仏の話から始まっていて、

神仏習合の話から、空海の真言密教の話へと繋がります。

お経の途中にも空海の教義の解説が入ります。

「インドで出来た中期密教」と「空海の教義」が混じるので、

経典の教義を整理しながら読む必要があります。

全体に、細かい解説に図での説明も入るので、とても分かりやすい本です。

全訳で紹介してもらえたら最高だったと思ったのですが、

元の経典が膨大な量なのかもしれないですね。

金剛頂経では灌頂法も詳しくでてきます、

さらに、「秘密成就法」の説明もでてきますので、

密教の「大日経」「金剛頂経」の経典を読みたい人で、

「秘密の教え」を知りたい人には、

文庫本で持ち運びも容易なので、大変おすすめです!

続きはこちら↓

字輪品「大日経」
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