この「大日経」(だいにちきょう)説本尊三昧品第二十八(せつほんぞんさんまいぼん)は、角川文庫「全品現代語訳 大日経」著者:大角修先生の本を主に参考にして、ほぐし読みにしました。
前回、大日如来は、「内護摩・外護摩の教え」を説かれました!

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一切の相を離れる教え 説本尊三昧品第二十八(せつほんぞんさんまいぼん)
説本尊三昧品第二十八(せつほんぞんさんまいぼん)
金剛薩埵は大日如来に質問します。
諸尊の、
色像(しきぞう・目に見える姿)、
威験(いげん・神仏の霊験)の、
現前についてお説きください。
大日如来は答えます。
《■3つの諸尊》
諸尊には三つの身があります。
1,字(種字)
2,印(印契)
3,形像です。
また、
《■2つの字》
字に二つあります。
1,声(音を観じるところに生じる字義)と
2,菩提心(字をとおして観じる菩提心)です。
そして、
《■2つの印》
印にも二種あります。
1,有形(うぎょう)
2,無形(むぎょう)です。
※初心の行者は形ある像にたより、修行が進めば形のある像の必要はなくなる。
と解説あります。
この解説は、第二十五品「三つの三昧耶」の事でしょうね!
◎障りを除くことに応じて生じる三種の三昧耶
■初心は、初発菩提心の者で、自性を観ません。
■第二心は、初心から慧を発して如実の智が生じ、分別することから離れていきます。
■第三心の三昧耶は、分別が無くなる正等覚の者で、如実に自己を見て、無縁の観をもって菩提心を生じます。
いわゆる一切の戯論(けろん)を離れて衆生を皆、無相の菩提に住せしめるのです。
これを三三昧耶といいます。

さらに教説が進みます。
本尊の身も二つあります。
清浄(せいじょう・形のないもの)
非清浄(形のあるもの)です。
菩薩である修行者が浄身を証すれば、一切の相(姿・形)を離れるのです。
《説本尊三昧品第二十八 おわり》つづく
ねぇ、ぼーさん。この教えって、怠ける者、疑いを持つもの、資財を集める者は除かれるんだったね。
えん坊、そうだったね!
えん坊とぼーさんは
戯論を離れていないからダメだったね!(笑)
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参考文献↓
