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内護摩・外護摩の教え 世出世護摩法品第二十七(せしゅっせごまほうぼん)「大日経」ほぐし読み㉘

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この「大日経」(だいにちきょう)世出世護摩法品第二十七(せしゅっせごまほうぼん)は、角川文庫「全品現代語訳 大日経」著者:大角修先生の本を主に参考にして、ほぐし読みにしました。

アーナンダー

前回、大日如来は、「如来とは?」を説かれました!

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内護摩・外護摩の教え 世出世護摩法品第二十七(せしゅっせごまほうぼん)

世出世護摩法品第二十七(せしゅっせごまほうぼん)

《大日如来が金剛薩埵に語ります。》

大日如来

わたしが昔、梵天(ぼんてん・バラモンの創造神ブラフマー)の世で菩薩行をしていたときです。

梵天が、わたしに質問をしてきたのです。

梵天

火(ホーマ・護摩供養)にはどのような種類があるのですか?


と、わたしに質問してきたので、

《大日如来は、火の神々を説きます。》

わたしは、火の祭りの神の四十四種を説きました。
(文献は省略されています。)

そして、さらに語ります。

昔、諸々の火の自性を知らずしてさまざまな護摩をなす者がいましたが、

それは護摩行ではなく、よい果をもたらすものではなかったのです。

そこで、

わたしはさとりの菩提を成就してから、

十二の火神を説きました。
(文献は十二神が紹介されています。)

次に、

《大日如来は内護摩について説きます。》

内護摩(ないごま)を説きました。

内心においては、

菩提心の一性において、

修法の「祈禱の火、本尊、行者」の三つを具えます。

この三者を合一して一となすのは内護摩なのです。

大慈大悲の心を持つこと、

それが息災法(そくさいほう・罪障を滅し、災厄を遠ざける法)なのです。

それに合わせて喜びを具えるのです。

それが、増益法(ぞうやくほう・幸福を増やす法)です。

プーニャ&えん坊

言ってることは、慈悲喜捨の事だよね♪

梵天と共生できる瞑想だよ!

慈悲喜捨画像
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次に、

《大日如来は、外護摩について説きます。》

金剛薩埵は大日如来に質問します。

金剛薩埵

護摩の火炉は?洒水(しゃすい)は?吉祥草の敷き方は?どのようにすべきでしょうか?

大日如来は答えます。

火炉は一肘(いっちゅう)ほどの四方均等にし、

周囲の縁は四指の大きさにして金剛印をめぐらすのです。

敷物の吉祥草は生茅を用いて、

炉の右側からめぐらして、

草の根本を草の先に結ぶのです。

次に、

吉祥草をもって右から洒水をしなさい。

そして次に、

塗香と華と灯明をもって火天に献じなさい。

行者は一華をもって供養し、

座につき、洒水して、真言を誦するのです。

そして、

息災の護摩や、増益の法を修するのです。

プーニャ&えん坊

さっき上にでてきてた、慈悲喜捨の事だよね♪

このような護摩を外亊の外護摩(げごま)というのです。

次に、

内護摩は、業生(ごうしょう・生存に伴う罪障)を滅除するのです。

自己の末那識(まなしき)を了知して、

色・声などを遠離するのです。

眼・耳・鼻・舌・身の五官と、

語と意の業は皆、

こころより起きて心王(しんのう・心の中心)に静まるのです。

眼などに分別が生じて色などの近くの境界があるが、

智慧未生の障(ちえみしょうのしょう・無意識層から生じてくる障り)は、

風操の火がよく滅する。

妄想の分別を焼除して、

浄菩提心(じょうぼだいしん)を成就するのです。

浄菩提心は十地(じゅうじ)の最初、

菩提の修行52段階の41番目です!
第一品にも教説がでています。
参考ください↓

大日経「入真言門往心品第一」(にゅうしんごんもんじゅうしんぽん)
「大日経」の教え わかりやすく 最初の肝心な密教の教え! 「入真言門往心品第一」(にゅうしんごんもんじゅうしんぽん)ほぐし読み① この「大日経」(だいにちきょう)「入真言門往心品第一」(にゅうしんごんもんじゅうしんぽん)は、「密教」の教えが教説されているとても重要...

《世出世護摩法品第二十七 おわり》つづく

ぼーさん

経典名が「世出世護摩法品第二十七」なので、

世間である、「凡夫」を抜け出しなさいといっているのでしょうね!

凡を抜け出して歓喜する「歓喜地」で、聖人の「聖」の境地

第一品で、すでに説かれている教説ですね!

菩薩の修行52段階
えん坊&プーニャ

ねぇ、ぼーさん!梵天さんが出てきたね!

ぼーさん

えん坊!ほんとだね!

内護摩に外護摩とかいろんなことが教説されているけど、

ブッダの教え「慈悲喜捨」に共通しているよね!

逆を言えば、

「慈悲喜捨の実践」で歓喜地になれるんだね!

悪い煩悩を書きかえてる境地だから納得だね!

つづきも見てみよう!

えん坊&プーニャ

梵天さんが出てきて「歓喜するお経」はこちら♪だよ↓

聖求経③マンガ
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参考文献↓

続きはこちら↓

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