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金剛界大曼荼羅広大儀軌品之三(こんごうかいだいまんだらこうだいぎきぼんのさん)ほぐし読み③最終話

投華得菓子えん坊
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この「金剛頂経」(こんごうちょうきょう)金剛界大曼荼羅広大儀軌品之三(こんごうかいだいまんだらこうだいぎきぼんのさん)は、角川文庫「全品現代語訳 大日経」著者:大角修先生の本を主に参考にして、ほぐし読みにしました。ほぐし読みの最終話になります。

アーナンダー

前回、大日如来は、マンダラの書き方を説かれました!

金剛頂経②
金剛界大曼荼羅広大儀軌品之二(こんごうかいだいまんだらこうだいぎきぼんのに)ほぐし読み② この「金剛頂経」(こんごうちょうきょう)金剛界大曼荼羅広大儀軌品之二(こんごうかいだいまんだらこうだいぎきぼんのに)は、角川文庫「全品...
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金剛界大曼荼羅広大儀軌品之三(こんごうかいだいまんだらこうだいぎきぼんのさん)

《弟子が曼荼羅に入る作法が説かれます。》

次に、

金剛弟子が金剛界マンダラに入る広大な儀軌を説きます。

曼荼羅に入るということは、

衆生を抜済し、利益し安楽にする悉知(しっち・成就)の因果のためなのです。

大日如来

この大マンダラに弟子を入れるには、その器を問うてはならない。

えん坊&ぼーさん

大日経の最後より、条件が緩和されたね。(笑)

弟子になる条件が説かれています。↓

「大日経」最終品 属累品第三十一(ぞくるいほん)ほぐし読み㉜最終話 この「大日経」(だいにちきょう)属累品第三十一(ぞくるいほん)は、角川文庫「全品現代語訳 大日経」著者:大角修先生の本を主に参考にして...

悪趣に堕ちる異教の門に立っている人こそ、

この金剛界マンダラに入るべきなのです。

悪趣が現前する道から離れさせるからです。

正法に住する人で、菩薩の修行52段階を修する人が、

この金剛界マンダラに入るなら、

その場で一切如来の果のさとりにいたることさえ難しくないのです。

その他の悉知の類はいうまでもないからです。

そして、

弟子が曼荼羅に入る修法を説きます。

《弟子がマンダラに入る修法や灌頂方法が説かれます。》

ここから弟子入りする人の礼拝の手順や作法、真言などが説かれていきます。

まず、

一切如来に四礼をして、

次に、

弟子は赤い衣と上衣を着て、赤い布で顔を覆います。

そして、

阿闍梨から誓水などの修法を受けて、

大日如来

他言してはならない

大日如来

弟子は阿闍梨のことを金剛手菩薩のごとく観なさい

大日如来

阿闍梨のことを軽くみれば、災禍を招き、死後には地獄に堕ちるであろう。

と伝えられます。

プーニャ&えん坊

地獄に行く可能性があるのなら、
入るのやめといたほうがいいかもね・・・。
っていうか、言葉がきついね。
これで、身口意平等の清浄なのか・・・。

次に、

阿闍梨は真言を唱えたり、百字真言を誦したりして、

神通力を発生させたりしながら

悪趣を離れて、

一切の悉知が現前して、

未曽有の喜悦と安楽と悦意を生じて、

一切の願いを成就させることができるように作法をします。

そして、

真言を誦します。

次に、

仏尊を決める修法をします。

《投華得仏を行います。》

次に、

阿闍梨は、弟子に花をマンダラに投げさせます。

その花がおちたところの尊が、その弟子に成就(結縁)するのです。

次に、

弟子は布をとり外し、マンダラを見て真言を誦します。

そして次に、

阿闍梨は弟子の頭頂に香水を灌いで、真言を誦します。

最後に、

阿闍梨は弟子に金剛名を付けて、真言を誦して灌頂をするのです。

以上で一切曼荼羅に入る広大軌を説き終えました。

それから、

弟子に願いごとを決めさせます。

《弟子の願いの成就の悉知の智を説きます。》

阿闍梨は弟子にどれを願うか聞きます。

1,義利(利益)を生じさせる悉知の智

2,神通の悉知の智

3,持明(真言を持す者)の悉知の智

4,一切如来の智である最勝悉知の智

弟子の願いに応じて悉知の方法が説かれます。

えん坊&プーニャ

参考文献には、
財宝を得る方法も説かれているんだよ!

最後に、

《阿闍梨は秘密を保持する弟子に、秘密の法を伝授します。》

最初に誓いの真言を誦します。

そして、

阿闍梨は弟子に伝えます。

大日如来

この誓いを破れば、災禍と夭寿(ようじゅ・非業の死)を招き、
地獄に堕ちるので、そうならないようにしなさい。

プーニャ&えん坊

また地獄・・・。
非業の死って死に方まで・・・。

ぼーさん

衆生の利益する教えにしては、
秘密をばらすと地獄行きになる教えなんだね。

次に、

阿闍梨は、弟子自身の諸尊の四種(大印・三昧耶印・法印・羯磨印)の印を教えます。

最後に、大日如来は、

すべての印に通じる結縛(けつばく・印を結ぶこと)について広大な儀軌を説きます。

そして、

すべての印契を解くときの広大な儀軌を説きます。

次に、

四種の秘密供養を説きます。

供養が終わったら、大マンダラに献じた食べ物などを受用します。

阿闍梨は弟子に、禁戒を授与します。

最後に、

請来した諸仏をもとに戻す儀式の発遣の真言を誦します。

三昧耶の勝印を解いて終わります。

《金剛界大曼荼羅広大儀軌品之三 おわり》

「金剛頂経 完」

プーニャ&えん坊

ねぇ、ぼーさん。ブッダは合体しない方がいいよね・・・。

ぼーさん

えん坊、ほんとだね。
密教の教えが大体理解出来たね!
次は、
理趣経も見てみよう!

参考文献↓

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