「原始仏典」 ほぐし読み

理趣経(りしゅきょう)わかりやすく 「男女の性行為」・「性的快楽」の本当の教えがわかる ブッダの教え

理趣経(りしゅきょう)




この「理趣経」(りしゅきょう)は、講談社学術文庫「密教経典」著者:宮坂宥勝先生の本を主に参考にして、ほぐし読みにしました。

アーナンダー

この理趣経は、男女の性行為も清浄と書かれているお経みたいで、
空海さんが最澄さんに解説書の「理趣経疏」(りしゅきょうそ)を貸さなかったお経なのです。
わたくしも聞いたことがないので、どんな内容なのかワクワクします!



理趣経(りしゅきょう)わかりやすく

理趣経(りしゅきょう)について

理趣経の梵本(サンスクリット語版)は、

中央アジアのカシュガルで見つかった断片をつなぎ合わせて作ったと解説されています。

漢訳は、六種類があり、

1.「大般若波羅蜜多理趣分」玄奘(げんじょう)訳(660-663年)

2.「実相般若波羅蜜経」菩提流支(ぼだいるし)訳(693年)

3.「金剛頂瑜伽理趣般若経」金剛智(こんごうち)訳(741年)

4.「仏説遍照般若波羅蜜経」施護(せご)訳(980年)

5.「最上根本大楽金剛不空三昧大教王経」法賢(ほうけん)訳(1001年)

それと、今回ほぐし読みの

6.「大楽金剛不空真実三昧耶経」不空(ふくう)訳(763-771)

です。

初期玄奘訳の理趣経は般若経典の一種だったのが、のちに密教的な解釈が施されてきたみたいです。

それでは、

ほぐし読みを見てみましょう。

理趣経ほぐし読み

「大楽金剛不空真実三昧耶経」

(だいらくこんごうふくうしんじつさんまやきょう)

般若波羅蜜多理趣経

(はんにゃはらみたりしゅきょう)

不空訳 《全十七段》

《1,大楽不空初集会品》
金剛薩埵

わたしはこのようにききました。

大日如来は、

智慧を完成させて、三界の主となりました。

そして、

大日如来は、八十億の菩薩とともに、

他化自在天(たけじざいてん)の世界にいます。

ぼーさん

他化自在天の世界は、欲界の最上部です!

欲望の対象を自在に楽しめる神様とされています。

原始仏典「梵網経」にも

キッダーパドーシカ天人(遊びによって汚れる者)

とでてきます。

天の世界、他化自在天はこちら↓

天部(いちらん)欲界・色界、三界の神の世界
天部「一覧まとめ」瞑想の世界「三界」に対応した原始仏典 仏教の神々 原始仏典にでてくる天の神々を「図解」で説明します。瞑想の世界の三界に対応した天の神が配置されています。バラモン教の最高神の梵天・ブラ...

そして、大日如来は、

自性は清浄である真理の教えを説こうとしています。

ぼーさん

ここから十七清浄句で、性的な内容の訳がでてきます。

「漢訳(太字)」の下に、
「参考文献の和訳(水色)」を載せておきます。

水色の和訳がかなり偏った訳になっているので、

漢訳との違いを見比べてみてください!

《十七清浄句》

・説一切法清浄句 (漢訳)

あらゆるものは、それじたいの本性は清らかなものである、という教えが説かれます。(和訳)

・所謂「妙適」清浄句是菩薩位 (漢訳)

いうところの「性的快楽」は、ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

「妙適」(みょうてき)の意味

微妙で自然の道にかなうこと。また、悠々自適の境地にあること。

理趣経での意味は「性的恍惚・せいてきこうこつ」

日本国語大辞典より

ぼーさん

参考文献では「妙適」が「性的快楽」と訳されていますが、
国語辞典の通常の意味の自然の道にかなうこと、
とはかなり違いますね。

つづきを見てみましょう。

・「欲」箭清浄句是菩薩位 (漢訳)

異性を射止める気持ちも、ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

ぼーさん

「欲・よく」の「箭・や」、欲の矢が、
「異性を射止める」と訳されています。

原始仏典での「矢」は「毒矢のたとえ」の
「箭喩経・せんゆきょう」が有名で、
ブッダはそのお経で、
「悩みや苦しみの解決を教えているのです。」
と語っています。

ほぐしよみ「毒矢のたとえ」
「毒矢のたとえ」箭喩経(せんゆきょう)中部教典 第63経 原始仏典 原始仏典 中部教典 第63経「箭喩経」(せんゆきょう)「毒矢のたとえ」 このお経は修行僧がブッダに「世界に終わりがあるのか?」「世界...

つづきを見てみましょう。

・触清浄句是菩薩位 (漢訳)

異性と抱擁することも、

ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

プーニャ&えん坊

女性目線からすると、
手を触れるなどのことだよね!
いきなり抱擁するなんてないよね・・・。
乙女心を知らないな~。

つづきを見てみましょう。

・愛縛清浄句是菩薩位 (漢訳)

異性と離れたくないということも、

ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

ぼーさん

「愛」「縛る」で、
「異性と離れたくない」と訳されています。
下にも「愛」がでてきます。

・一切自在主清浄句是菩薩位 (漢訳)

異性にたいして思いのままに振る舞うことも、

ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

・見清浄句是菩薩位 (漢訳)

異性を見ることも、

ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

・「敵悦」清浄句是菩薩位 (漢訳)

異性との抱擁のよろこび「敵悦」も、

ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

「敵悦」(てきえつ)の意味

敵悦は、満足して喜ぶことの意味

goo辞典より

プーニャ&えん坊

漢訳には「敵悦」だけで、抱擁とは書かれていないから。
女性とおしゃべりとかして満足して喜んでいるのかもしれないよね。
抱擁ばかり表現されたら、身体だけが目当てみたいでいやだよね・・・。

つづきを見てみましょう。

・愛清浄句是菩薩位 (漢訳)

異性にたいする本能的欲求も、

ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

ぼーさん

「愛」は十二縁起でいうと、
「三毒」の貪瞋痴のことですね!
異性に限定されるものではないですね。

「愛」の理解のためにも↓

十二縁起(じゅうにえんぎ)「図解」
十二縁起(じゅうにえんぎ)わかりやすい図解、煩悩の発生メカニズム 「十二縁起」(じゅうにえんぎ)をわかりやすく「図解」で説明します。ブッダは「苦」が生まれてくる順序、煩悩(ぼんのう)の発生メカニズム...

つづきを見てみましょう。

・「慢」清浄句是菩薩位 (漢訳)

異性との性交に満ち足りることも、

ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

ぼーさん

「慢・まん」は自己の思い上がりのこころの意味なので、
性交に満足する解釈はどうなのでしょうか?

お色気えん坊

やっぱり身体目当ての自己満(慢)足なんだわね・・・。
ほんと、いやだわ~。

次に進みます。

・荘厳清浄句是菩薩位 (漢訳)

異性のために身を飾ることも、

ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

お色気えん坊

抱き終わったあとに着飾るの・・・?
実は、まだデートもしてないんじゃないの!
訳した人は、そんなこともわかんないの?

次に進みます。

・「意」滋沢清浄句是菩薩位 (漢訳)

異性と抱擁して満ち足りることも、

ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

お色気えん坊

だから、身体ばかり求めすぎよ・・・。
身体だけで、満足なのね。
そんなのすぐ見透かされちゃうわよ・・・。

ぼーさん

「意」は「こころ」だね!
えん坊・・・
美川○一さんみたいだよ💦

次が、

・光明清浄句是菩薩位 (漢訳)

異性への本能的欲望によって目の前が明るくなることも、

ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

お色気えん坊

血気盛んな時期なのね、まだ子供ね・・・。

次が、

・身楽清浄句是菩薩位 (漢訳)

異性との性交に満ち足りることによって、すべての恐れを忘れ、身体の楽しみがあることも、

ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

お色気えん坊

すっかりはしゃいじゃって、
男子高生みたいね。

次が、

・「色」清浄句是菩薩位 (漢訳)

異性のためにわが身を飾るものである色や形も、

ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

ぼーさん

ただ単に「名色」の「色」で身体のことだと思います。

お色気えん坊

身体が目的で、着飾るのね!
一体なにを教えたいのこのお経?
そんなの乙女は悲しいわ。
飾りじゃないのよ涙は。

次が、

・声清浄句是菩薩位 (漢訳)

抱擁の喜びの声も、

ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

お色気えん坊

喘ぎ声って・・・。
ビデオの見過ぎ・・・。

ぼーさん

「声」も「六境」のひとつだと・・・。

次が、、、

・香清浄句是菩薩位 (漢訳)

本能的欲望によって目の前が明るくなるとき、すがすがしい香りを感知するのが、

ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

プーニャ&えん坊

すがすがしい香りって、
どこ嗅いでいってるの?
恥ずかしいじゃないの、ばかね!

次が・・・、

・味清浄句是菩薩位 (漢訳)

同じく、そうしたすがすがしさを身をもって体得する味わいが、

ほんらい清らかなで、菩薩のようなもの(和訳)

プーニャ&えん坊

味わいって、、、。
そんな表現、お下劣で嫌だわ。
どこが清らかで菩薩なのよ・・・。

ぼーさん

と、

「十七清浄句」の箇所を
おもしろくツッコミを入れてみましたけど、

これは、
ブッダの教えで照らしてみると、

異性に特化する内容ではなく、
「六根」の「感受」のことですね!

「眼・耳・鼻・舌・身・意」の「六根」に対しての、

「色(しき)・声(しょう)・香(こう)・味(み)・触(しょく)・法(ほう)」の「六境」

そこから、

形のある「色を見る」・「聞く」・「嗅ぐ」・「味わう」・「触る」・「知の了別作用をなす法」の

眼識(げんしき)・耳識(にしき)・鼻識(びしき)・舌識(ぜっしっき)・身識(しんしき)・意識(いしき)の「六識」

この、

「感受して発生する縁起」

の理解を深めると、

経典のこの部分の内容も理解できます。

六処・六識・六境なども解説↓

大念処経⑤
法の観察 もろもろの事象 五蓋・五蘊・六処 瞑想方法 大念処経⑤ほぐし読み ブッダの教え「身受心法」(しんじゅしんほう) もろもろの事象・法の観察 長部経典 第22経「大念処経」(だいねんじゅきょう)のほぐし読みの第5話の...

読んで気づいたことは、

「異性」や「性交」のみに特化して解釈するのではなく、

感受して煩悩が生まれてくる「縁起」の教え!

えん坊&プーニャ

「欲の矢」だけに、この方が「的」を得ているね!

ブッダも 「箭喩経・せんゆきょう」 で、
縁起を四諦で教えてくれてるもんね♪

「感受」の図解はこちら↓

煩悩(ぼんのう)の実体「図解」
煩悩(ぼんのう)とは 感受して貪・瞋・痴(とんじんち)の三毒(さんどく)がでる 煩悩の止め方 煩悩が108のお経「多受経」(たじゅきょう) 煩悩(ぼんのう)とは感受して貪・瞋・痴の三毒(さんどく)が生まれます。それを「図解」で説明します。ブッダは煩悩の湧きでてくる過程を、...

お経にもどります。

《すべてが清浄な理由を説きます。》

何以故、一切法自性清浄故、般若波羅蜜多清浄

なぜそういえるのかというと、

この世の中のありとあらゆるものは自性が清浄なので、

般若波羅蜜多のあらゆるものは「空」だから清らかなのです。

ほんらい清らかなで、菩薩のようなものなのです。

ここで、

少し解説を挟んでみます。

理趣経は、本当に「男女の性行為」を説いているのか?

理趣経(りしゅきょう)は、

「大楽」の教え = 「マハー(おおいなる)・スクハ(快楽・喜び)」で、

性行為の「大いなる快楽のよろこび」

の教えのイメージが強いですが、

理趣経の解説書の「理趣釈」の解説を見てみましょう。

理趣釈(りしゅしゃく・理趣経の解説書)に、

「妙適」は、サンスクリット語のスラタの事で「性交」のこと、

漢訳でも「妙適」は「妙たえなる適合」で「性交」のこと、

「ナラ(男)タリー(女)の楽しみのようなもの」と説明されています。

「言葉で表しようのない適合(妙適)」=「大きな楽しみ(大楽)」=「性交」

と解釈されていて、

性行為の表現が強調された感じですが、

しかし、

スラタは、「大いなる喜び」

妙適は、「微妙で自然の道にかなうこと。」

大楽は、「喜び・快楽」

の意味なので、

性行為だけの意味ではないことがわかります。

このことから、

後生の人々の解釈が、

『極端に性行為にこじつけた訳』

なのだと実感しました。

ぼーさん

ブッダの教えを理解すると、
いろんな仏典の理解もしやくすなりますよ!

「言われるがまま」ではなく、
「ありのまま」に仏教経典の理解が

できるようになりました!

図解ブッダの教え
「図解」ブッダの教えもくじ https://buddha.pink/other/93/ https://buddha.pink/other/63...

「禁欲」がよく説かれている仏教ですが、

インドのバラモンと仏教との違いを、

少し見てみましょう。

インドバラモン教と仏教、「異性との過ごし方」の違い

バラモンには『四住期』(しじゅうき)があります。

■四住期(しじゅうき)

1,学生期・梵行期

ベーダ聖典を学習する時期

2,家住期

結婚して家庭を築き、祭式を主宰する

3,林棲期

森に隠棲して修行する

4,遊行期

一定の住所をもたず乞食遊行する

四住期には、4段階に厳格な義務が定められている。

古代インドでは

・ダルマ(宗教的義務)、
・アルタ(財産)、
・カーマ(性愛)が

人生の三大目的とされ、

この三つを満足しつつ家庭を営み、子孫を残すのが一つの理想とされた。

 Wikipediaより

えん坊&プーニャ

説話集のカッサパさんをみても結婚しているもんね!

マハーカッサパの結婚
マハーカッサパ③「結婚」 大迦葉(だいかしょう) マンガ仏教説話 マンガ「説話集」マハーカッサパの結婚 前回、《カッサパのお見合い》カッサパは、黄金の女神像に似た女性がいれば、結婚すると言い、バラモン...

理趣経の漢訳経典を順番に見ていくと、

よく言われる、「大いなる楽しみ」とは、

「恋をしていく男女が描かれている」と感じました。

しかし、

和訳には、抱擁など

「性行為の表現を中心」にもってきているので、

これを注釈した人は、

女性の性交にたいする執着心が強かったのが伺えました。

バラモンの四住期から見ても、古代のインドの習慣では、

家庭生活を営んでから修行をしているので、

修行者も普通の男女の営みを経験していると思えるのですが、

後の仏教僧団(戒律に厳しい仏教僧団の主観的なイメージですが)では、

若い時期に出家して禁欲を余儀なくされた若者が、

異性にたいして関心が高まり、

性欲欲求が高まり、大楽(マハー・スクハ)の教えが、

極端な性的イメージに表現されたと思いました。

しかし、

異性と性行為をして大いに満悦しても、

それも「苦」になることをブッダは教えてくれています。

それは、

いつか必ず好きな人とも別れが来る、

「愛別離苦・あいべつりく」がブッダの真理の苦の教えです。

このことから、

理趣経を解説していった人たちや、

解説書が重要と捉えた人たちは、

ブッダの教えの根本的な「苦の解決」を理解できなかったのかとも個人的に思いました。

「苦」の真理、一切皆苦はこちら↓

一切皆苦 四法印「図解」
一切皆苦(いっさいかいく)とは わかりやすく、「苦」の真理 四法印のひとつ 本来は一切行苦(いっさいぎょうく) ブッダの教え 一切皆苦(いっさいかいく)・一切行苦(いっさいぎょうく)をわかりやすく、「図解」にして、「苦」の違いを説明します。「一切皆苦」とは、...

《理趣経のつづきに戻ります。》

次に、

さとりの真実の智慧の内容について大日如来は、

説かれます。

あらゆるものは平等にして金剛のようであると観ずる瞑想の境地をさとれば、

受於無量敵悦歓喜(漢訳)

あらゆる存在することにおいて喜びを感受し、(和訳)

如来や金剛杵を得るでしょう。

大日如来は、

その真言を説きました。

「ウン」吽 フーム

ぼーさん

ここで、「受」の感受がでてきていますね!

そして、「敵悦」も出てきていますよ!

「敵悦」(てきえつ)の意味

敵悦は、満足して喜ぶことの意味

しかし、上では、

『異性との抱擁のよろこび』が「敵悦」と訳されています。

つづきに戻ります。

《2、毘盧遮那理趣会品》

大日如来は、あらゆるものは平等であるさとりを説きました。

そして、

その真言を説きました。

「アーク」悪

《3、降三世品》 

さとりの真実の智慧は、

貪りや怒りなど、あらゆる邪悪なものも、善悪などの無益な議論を超越したものである

と知ることです。

誰であっても、この真理を受けて、声をあげて読むならば、あらゆる邪悪を制しているから、

速やかに無上のさとりを得ることができます。

そして、

その真言を説きました。

ウン 吽

《4、観自在菩薩理趣会品》

大日如来は、観自在王如来(密教の阿弥陀如来の異名と解説)のすがたを表して、

あらゆるものは平等である教えを説きました。

煩悩などの中にあっても、汚されないことを観想して、

あらゆるものはほんらい清らかであることを示す真言を説きました。

きりく 紇唎

《5、虚空蔵品》

大日如来は、頭頂に水をそそぐことで得た智慧を、生きとし生けるものに与えます。

その時、

虚空蔵大菩薩は、そのことを願い真言を説きました。

タラン 怛覧

《6、金剛拳理趣品》

大日如来は、身口意の秘密の働きの智慧を説かれました。

一切如来の金剛印を持すれば、一切如来の身口意業の最勝の悉地を成就することができるのです。

そして、

その真言を説きました。

あく 噁

《7、文殊師利理趣品》

大日如来は、阿字輪(あじりん)を説きました。

あらゆるものは般若波羅蜜多の「空」で、清らかなものです。

その時、

文殊師利菩薩はそのことを願い真言を説きました。

あむ 菴

《8、纔発意菩薩理趣品》

大日如来は、大輪の境地のようなさとりの智慧を説きました。

金剛平等に入ることは、一切如来の法輪に入ることなのです。

※ここでも訳に「性」を観想するためにともろもろの注釈がされていますが、

漢訳経典には、書かれていません。

その時、

纔発心転法輪大菩薩(さいはつしんてんぽうりん)はそのことを願い真言を説きました。

ウン 吽

《9、虚空庫菩薩理趣品》

大日如来は、供養するための器をもって、最もすぐれた供養の智慧を説きました。

菩提心を発すことは、如来に供養することになる。

生きとし生けるものを救済することも供養になる。

「般若理趣経典」を覚えること、読み上げ、写経し、他の者に写経させることは、

如来を広大に供養することになるのです。

その時、

虚空庫大菩薩はそのことを願い真言を説きました。

おん 唵

《10、推一切魔菩薩理趣品》

大日如来は、一切を調伏する智慧の蔵の般若理趣を説きました。

怒りの忿怒(ふんぬ)も平等なのです。

その時、

墔一切魔大菩薩(さいいっさいまだいぼさつ)はそのことを願い真言を説きました。

かく 郝

《11、 降三世教令輪品》

大日如来は、一切法の三昧耶の最もすぐれたものを生み出す智慧を説きました。

あらゆるものは平等で、般若波羅蜜多も平等で、すべての活動であるから、

さとりの智慧の完成も同じ活動であるのです。

その時、

金剛手菩薩は瞑想に入り、真言を唱えました。

ウン 吽

《12、外金剛会品》

大日如来は、人々に加持する智慧を説きました。

すべての人々は如来になることができる。普賢菩薩が人々の真実の自我であるからです。

すべての人々は金剛のように固い智慧を持つのです。

その時、

外金剛部の大自在天が、そのことを願い真言を説きました。

たら 怛懶

《13、七母女天集会品》

その時、

七母女天(しちもにょてん)が仏のみ足に拝して、真言を説きました。

びよく 毘欲

《14、三兄弟集会品》

その時、

末度迦羅天三兄弟(まどきゃらてん)たちが仏のみ足に拝して、真言を説きました。

さば 娑嚩

《15、四姉妹集会品》

その時、

四姉妹女天は、真言を説きました。

がん 

《16、四波羅蜜部大曼荼羅品》

大日如来は、堅固不壊(けんごふえ)を実現させる智慧を説きました。

智慧の完成は量り知れないので、

一切如来も量り知れない。

すべてのものは同じものなので、

般若波羅蜜多も同じもの、

一切法は究極なものなので、

般若波羅蜜多も究極なものなのです。

みんなこのことを修すれば、完成することができるでしょう。

《17、五種秘密三摩地品》「大楽」が出てきます!

大日如来は、大楽金剛不空三昧耶の金剛法性を説きました。

菩薩は大欲の成就を得るので、

大楽の成就を得るのです。

一切如来の大菩薩の成就を得るので、

魔を打ち砕くすぐれた成就を得るのです。

三界の世界にあますことなくひろがり成就して住むことができるのです。

人々を清らかに救い、利益し、安楽にさせる最も優れた究極的なことを成就することができるのです。

それはなぜかというと、

菩薩の智慧があるものは、死ぬまで、常に衆生の利益を作して、涅槃に趣かないのです。

般若と方便をもって、ことごとく加持して、一切衆生を清浄にさせるのです。

欲をもって、

世間を調伏(ちょうぶく・心と身との調和につとめ、悪行にうちかつこと。)していけば、

浄め除くことができるから、

有頂天から悪趣までの人々を調伏するのです。

(泥の中の)ハスがきれいに咲くように、人々も垢に染まらないようにするのです。

諸欲の性もまた同じようにするのです。

垢に染まらないように、人々を利益させていくのです。

大いなる欲の清浄を得て、

大安楽にして、富んで豊かになるのです。

三界の自在を得て、よく堅固の利益を作すのです。

ぼーさん

感受して煩悩が発生するので、

感受の対象は「はかない苦になる」真理をみて、

三毒の垢に染まらないように努める!

煩悩世界の「欲界」から、

瞑想で煩悩を取り除き、

身体が清浄な「色界」に行く、

さらに、

こころも深く清浄にして「無色界」に行く、

それを自在にできるように調伏する。

と理解しました。

三界(さんがい)欲界・色界・無色界「図解」
「三界」(さんがい)とは輪廻(りんね)する世界 ブッダの教え「図解」 三界(さんがい)とは瞑想によって得られる心の3段階の境地の世界です。・欲界(よくかい)・色界(しきかい)・無色界(むしきかい)、煩悩...

《むずび》

大日如来は、伝えます。

この般若理趣を聞いて、日々誦したら、

一切の安楽と悦意と大楽金剛不空三昧耶の究極の成就を得て、

現世で一切法の自在悦楽を獲得し、

十六菩薩をの生涯を具えて、

大日如来の智慧を得るでしょう。

吽うん

《称賛しておわり》

集会の一切如来は称賛して歓喜しました。

《大楽金剛不空真実三昧耶経 完》

お色気えん坊
お色気えん坊

理趣経 完

参考文献↓

密教一覧もくじはこちら↓

「密教」一覧
「密教経典」一覧もくじ https://buddha.pink/other/93/ 密教 一覧もくじ 「華厳経」(けごんきょう) 華厳経(...




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