原始仏典 中部経典 第77経 箭毛経(せんもうきょう)にでてくる、ブッダの教えの「七科三十七道品」をマンガにしました。ブッダの教えを「図解」で解説もしています。
マンガ中部教典 第77経 箭毛経1(せんもうきょう その一)
「ブッダが尊敬される理由」
《ブッダが尊敬される理由》
このお経は
遊行者のサクルダーインがブッダに
「他の出家者の開祖の六師外道(ろくしげどう)とちがって、ブッダが尊敬される理由」を話す内容です。
サクルダーインは
「ブッダ以外の開祖の六師外道はお弟子さんたちから尊敬されていないが、ブッダはお弟子さんたちから尊敬されている。」と、みんながしているうわさ話をブッダにします。
《六師外道のエピソード》
六師外道(ブッダ以外の6人)の開祖が人前で教えを説いていたときのエピソードを話します。
「六師外道の開祖が聴衆みんなに話をしていたとき、お弟子さんのひとりが聴衆のみんなに向かって突然大きな声で、
『開祖に質問してはダメです!!開祖はその質問の回答を知らないですよ!その答えを知っているのはわたしたちの方です。その質問はわたくしたちにしなさい。君たちに答えてあげましょう!』と言い出しました。
すると、びっくりした開祖は慌てふためき、腕を前に伸ばして、
『みなさん、お静かに。みなさん、騒がないように!聴衆のみなさんはわたしに質問しているのですよ。だからわたしが質問をこたえるのですよ。』
と涙ながらに叫んだが、お弟子さんたちからは聞き入れられませんでした。」
しかし、
「ブッダが教えを説くときは、お弟子さんたちはブッダの説く教えを心待ちにしながらじっと静かにしています。それはまるで、はちみつを絞りだすとき、大勢の人がはちみつを心待ちにしながらじっとしているようなものです。」
人々が噂する話を聞き終えたとき、ブッダはサクルダーインに質問します。
「その噂話の通り、わたしの弟子はわたしを尊敬していますが、それはなぜだと思いますか?」
サクルダーインはブッダの質問に答えます。
「それはブッダが少食で過ごし、どんな衣服でも満足し、どんな施しの食べ物でも満足し、どんな住居でも満足して過ごし、人々から離れて生活しているから、ブッダは尊敬されると思います。」
ブッダは言います。
「そのようなことで、わたしの弟子はわたしを尊敬しているのではありません。」
《七科三十七道品を説く》
と答えてから、続けて、
ブッダはサクルダーインに四諦と七科三十七道品の修行方法を説くお経です。
このお経、箭毛経(せんもうきょう)は修行内容がとても多く書かれているお経なんだよ!
しかし、ちょっと理解しづらくて、読みにくいかもしれませんので、
「図解」を用意していますので、ぜひ「図解」を見てから、
七科三十七道品の内容も書いている「ほぐし読み」も読んでみてください!
一人でも多くの人にブッダの教えが伝わるといいですね!
(参考:「図解」12.四諦の説明)
(参考:「図解」15.七科三十七道品の説明)