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六師外道「プーラナ・カッサバ」
「道徳否定論者」




六師外道(ろくしげどう)
六師外道(ろくしげどう)とはブッダ当時活躍していた沙門の修行僧たちで、仏教(ブッダの教え)と違う考えの見解なので、仏教の外の道(外道)と呼ばれています。
プーラナ・カッサバ
「道徳否定論者」で、いかなる悪を行っても罪はないし、どんなに良い行いの布施をしても、どんなに先祖を供養をしてもなんの功徳もないと説いた人物です。
原始仏典にでてくるプーラナ・カッサパ
長部経典 第二経「沙門果経」
アジャータサットゥ王子が、「目に見える形の修行の成果」の質問をして、プーラナ・カッサパが回答したのが、
「自分を傷つける者、他人を傷つける者、生き物を殺す者、他人の物を盗む者、こういう者の行為は罪悪となりません。また布施をしてもしなくても、供養してもしなくても功徳などありません。」と行為はなんの結果ももたらさないと非作用の回答をしました。
と「道徳否定論」を説いているエピソードがでてきます。
中部教典 第七六経「サンダカ経」
第二の清らかならざる行い
「行なう者、行わせる者、切る者、切らせる者、生きものを殺させる者、与えられていない物を取る者、家に侵入する者、略奪する者、嘘を語る者、それを原因とする悪はない。悪の報いはない。」と間違った見識をする者としてプーラナ・カッサパの「道徳否定論」が取り上げられでてきます。
「図解」4.沙門の思想と六師外道