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「図解」ブッダの教え

「図解」4.ブッダ当時の沙門(しゃもん)の思想「ウパニシャッド(奥義書)」と六師外道

「図解」沙門の思想

 

えん坊
えん坊
ねぇ、ぼーさん!原始仏典にはバラモン教以外にも、たくさん修行者がでてくるけど何の宗教なの?
ぼーさん
ぼーさん
バラモン教徒以外の出家者は沙門(しゃもん)というんだよ!ブッダもこの沙門の一人なんだよ!

 

バラモン教以外の出家者、沙門(しゃもん)

当時のバラモンは、身分制度の頂点にたち、神へ祈りを捧げる祭事をバラモンだけで独占して取り仕切りました。バラモン以外の階級の人々は神への祈りも禁止され、バラモンは独裁的な思想で社会支配を実施していきます。そんな独占的なバラモン教に反対する考えをもった人々がバラモン以外の階級から現れ、独自で出家してバラモン以外の出家者になります。そのバラモン以外の出家者たちが沙門(しゃもん)です。ブッダもこの沙門の出家者です。(*図解3バラモン教の説明

バラモン教に反対する沙門たちは、独自に真理を追究していきます。
その沙門たちによって新たに作り出された思想がウパニシャッド(奥義書)です。

沙門(しゃもん)が編み出したウパニシャッド(奥義書)の思想

ウパニシャッド(奥義書)とは、バラモン教の最高神で宇宙を司る神のブラフマン(梵・ぼん)と、自分自身を司る神のアートマン(我・が)とが一体化(梵我一如・ぼんがいちにょ)することで、輪廻(りんね)からの解脱を目指す思想です。

裸で過ごして修業をする修行僧、苦行で真理を追究する修行僧、生き物を殺さないことを徹底する修行僧などたくさんのバラモン以外の出家者が登場して活躍をしていきます。

 

心の世界をあらわす、三界(さんがい)

出家者たちは真理を追究していく修行の瞑想で、心の世界を獲得していきます。その瞑想で獲得できる境地を3つの世界にした、三界(さんがい)をつくります。

三界は瞑想によって得られる心の境地で、
・欲界(欲の支配する世界・日常をすごしている時の心の世界)
・色界(身体が純粋な物質としてのこる心の世界)
・無色界(身体の物質の感覚がない純粋な精神の世界)です。

この心の境地の三界は、ブッダの教える仏教にもとり入れられます。また三界の境地に対応した天の神々も配備されていきます。その天の神々も原始仏典にはたくさん登場します。(*図解6神様の説明

原始仏典にでてくる沙門たち(六師外道)

六師外道(ろくしげどう)とはブッダ当時活躍していた沙門の修行僧たちで、仏教(ブッダの教え)と違う考えの見解なので、仏教の外の道(外道)と呼ばれています。

①プーラナ・カッサバは「道徳否定論者」で、いかなる悪を行っても罪はないし、どんなに良い行いの布施をしても、どんなに先祖を供養をしてもなんの功徳もないと説いた人物です。

②パクダ・カッチャーナは「唯物論者・ゆいぶつろんしゃ」で、この世界は、地、水、火、風、霊魂、苦、楽の七つの要素のみが動かず変化もしないで実在すると説いた人物です。

③アジタ・ケーサカンバリンは「虚無論者(きょむろんしゃ)・断滅論者(だんめつろんしゃ)」で、今生きているこの世界は地水火風の四つの元素のみが実在し、その他のものは実際には無く造りあげられた存在であると説く「虚無論者」、さらに死後にはなにも存在しない「断滅論」を主張し説いた人物です。

えん坊
えん坊
アジタ・ケーサカンバリンは、髪の毛でできた服を着ていて、夏は暑く、冬は寒かったんだって!(笑)

④マッカリ・ゴーサラ・・・「宿命論者・しゅくめいろん者」で生きている者が死んでいくのには何の原因もなく、毛糸の玉を投げて転がすと、ほどけながら糸がなくなるまで転がるように、輪廻の終わりで苦が消滅し浄化される宿命論を主張した人物です。

ぼーさん
ぼーさん
マッカリ・ゴーサラは、ブッダ当時活躍していたアージーヴィカ教の開祖です!マスカリン(杖を持つ者)と呼ばれていたみたいです。ブッダが成道直後に説法に失敗したウパカもこのアージヴィカ教徒です。菩提王子経に出てきます。

⑤ニガンタ・ナータプッタは、「われわれには煩悩による縛りがなく、自己の制御者で、自己完成者である」と説く人物です。ニガンタは「束縛はない」意味でジナ(勝利)の教えといわれています。ニガンタは30才で出家して12年間苦行をします。その6年間はアージヴィカ教でマッカリーゴーサラと一緒に修業をしていたみたいです。その後独立してジャイナ教をつくります。徹底的なアヒンサー(不殺生戒)で生き物を殺さない戒律の厳しい宗派です。現在のインドでもジャイナ教徒は存在しています。

ぼーさん
ぼーさん
ニガンタ・ナータプッタはジャイナ教の開祖です。別名マハーヴィーラ=ヴァルダマーナと呼ばれています。裸で過ごしていた修行者なので、石像ではブッダとそっくりですが、衣装をまとわず素っ裸です。

⑥サンジャヤ・ベーラッティプッタは詭弁論者(きべんろんしゃ)で、断定的な判断は成立しないと、うなぎのようにつかみどころが無い錯乱論者ともよばれています。お弟子さんにサーリプッタとモッガラーナがいましたが、後にブッタの弟子になります。

モッガラーナ
モッガラーナ
師匠~!お久しぶりです。世尊の教えを聞いたら神通力がとまりません。
サーリプッタ
サーリプッタ
師匠、ご無沙汰しております。ペコリ。今は世尊のところで、教えを聞いて、智慧第一になりました。ニヤリ

六師外道については沙門果経や清浄経に教説を説いている姿が描かれて出てきます。

出家者が増えた背景を考察すると

如何に生きるのかを追及する思想家が出現した背景に当時のインドは文明が発達し、
街では人口も増え、食べ物も豊富にあったと考えられています。
托鉢に行くのに便利な都市の近くの森や林で、沙門達の修行僧は修業を盛んに行っていたんですね。

「原典で読む原始仏教の世界」 中村 元 , 阿部 慈園

 

えん坊
えん坊
わぁ~い!ぼーさん!えん坊の大好きな六師外道のユニークな行者さん達だ~♪
ぼーさん
ぼーさん
ほんとだね!えん坊!どんな姿をしているのかマンガが楽しみだね!(笑)
さらに詳しく知りたい人はこちら↓

(参考:「図解」ブッダの教えもくじはこちら

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えん坊
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ぼーさん
ぼーさん
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