「図解」ブッダの教え

戒律とは わかりやすく 個人の「戒」と教団規則の「律」お経では「律蔵」(りつぞう)戒律の内容 五戒 八斎戒 十戒 受戒

「図解」戒律




戒律(かいりつ)とは わかりやすく「図解」で説明します。戒律は、各個人に関わる「戒」(かい)教団規則の「律」(りつ)で「戒律」(かいりつ)です。お経では「律蔵」(りつぞう)です。「戒律が守られえると教えが保たれる」のが理由で、仏教僧団ではじめて結集(けっじゅう)したときにまとめられました。信徒の名称と戒律の教典も記載してます。

えん坊
えん坊
ねぇ、ぼーさん!マハーカッサパ長老が初めて結集したときって、戒律からまとめたんだよね?どんなの?
ぼーさん
ぼーさん
えん坊、そうだったね!戒律が守られえると教えが保たれる!だから最初に戒律の内容を確認してまとめたんだったよね!とても大事な教えだね!項目が多いので目次を活用してください!
戒律 仏教・ブッダの教え「図解」


戒律(かいりつ)とは、わかりやすく、個人の「戒」と教団規則の「律」

戒律の「戒」(かい)は個人の戒め(いましめ)

戒律がまとめられたお経、

律蔵の「経分別」(きょうふんべつ)に、

各個人に関わる「戒」の説明が書かれています。

「止持戒」(しじかい)といって、

個人が、やってはいけない事の悪の「戒」の説明になります。

戒の決まりごとを男性僧(227戒)と女性僧(311戒)にわけてまとめています。

「戒」(かい)は、各個人に関わる戒め(いましめ)です。

・比丘戒分別(男性僧・227戒)
・比丘尼戒経分別(女性僧・311戒)

ぼーさん

経典名は記事の最後に紹介しています!

もちいる戒によって、戒の数がかわるみたいです。

このサイトの沙門果経では、

比丘の250戒と比丘尼の348戒と解説しています。

つぎに、

「律」を見てみましょう。

戒律の「律」(りつ)は、僧全体の教団規則

律がまとめられたお経、

律蔵の「犍度部」(けんどぶ)に、

僧全体の教団規則の「律」の説明が書かれています。

作持戒(さじかい)といって、

僧団がやるべき事(善)の規則の「律」の説明です。

「律」(りつ)は、僧全体の教団規則

僧団がやるべき善の作持戒、「律」の説明

ぼーさん

「戒」と「律」はどんどん足されて整備された経典になっています。

では、次に、

具体的な戒律の内容を見ていきましょう。

戒律の内容 五戒 六法戒 八斎戒 十戒

戒律 五戒 六法戒 八斉戒 十戒

信徒・信者たちが守るべき戒律の内容です。

・五戒(ごかい)

1、不殺生戒 (ふせつしょうかい)
「生き物をむやみに殺してはいけない」

2、不偸盗戒 (ふちゅうとうかい)
「ほかの人の物を盗んではいけない」

3、不邪淫戒 (ふじゃいんかい)
「みだらな行為をしてはいけない」

4、不妄語戒 (ふもうごかい)
「嘘をついてはいけない」

5、不飲酒戒 (ふおんじゅかい)
「酒を飲んではいけない」

・六法戒(ろくほうかい)

6、不非時食戒

・八斎戒(はっさいかい)

7、不得歌舞作楽塗身塗香戒

8、不得坐高広大床戒

・十戒(じっかい)

9、不塗飾香鬘

9、不歌舞観聴(7、をふたつに分けた内容)

10、不貯金銀宝

ぼーさん
ぼーさん
原始仏典にも八斎戒はよく出てきます。十戒まで表にもしてみましたが、読み方が不明なものもあります。参考程度で図もつけておきます。

次に、

修行僧になるための受戒を見ていきましょう。

戒律を授かる受戒をしないと、修行僧になれない

戒律は、

「教えを保つこと」が目的で一番最初に僧団でまとめられました。

カッサパ

戒律が守られえると教えが保たれるのじゃ~!カッ!

そして、

この戒律を受けとること(受戒・じゅかい)ができないと、

仏教僧団になることはできないのです。

受戒(じゅかい)ができないと、

仏教僧団になることができません。

戒律のパーティモッカ(波羅提木叉)は修行僧の戒律

修行僧の戒律は、

「パーティモッカ・波羅提木叉」と呼ばれて経典にでてきます。

別解脱(べつげだつ)や具足戒(ぐそくかい)ともいわれます。

悪を防止し抑制する「律儀」(りつぎ)の意味もあります。

律儀(りつぎ)

①別解脱律儀(べつげだつりつぎ)
・在家者の五戒と八戒斎、
・沙門・沙門尼の10戒、
・正学女の六法戒、
・比丘の227戒と比丘尼の311戒

②禅定に入り悪を防御する静慮律儀(定共戒)

③道を体得して防御を無漏律儀(道共戒)

三種類あると解説されています。

モッガラーナ

受戒した修行者は、戒律規定(パーティモッカ)で自己を防御して過ごします。ポンッ!

受戒した修行者は、

戒律規定(パーティモッカ)で自己を防御します。

戒律の項目(シッカーパダ)で、

具体的に正しい身口意の行いを身につけて、清らかな生活を送り、

そして、

感覚器官の門(感受)を守ります。

この表現は、

原始仏典 第二経「沙門果経」にも修行の成果としてでてきます。

サーリプッタ

パーティモッカ(波羅提木叉)は、

あらゆる悪を一気に防御するのではなく、

戒の条項を一つ一つによって、

それに対応した悪から一つ一つ離れるのじゃ!ニヤリ!

沙門果経
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次に、

重大な罪の波羅夷(はらい)を見てみましょう。

戒の中でも重大な罪が波羅夷(はらい)

淫(みだ)らな行為・盗み・殺し・大妄語(覚ってないのに覚ったという)の四つ。

この四つの罪を犯すと僧団から追放されます。

波羅夷(はらい)

・淫(みだ)らな行為
・盗み
・殺し
・大妄語(覚ってないのに覚ったという)

この四つの罪を犯すと僧団から追放される重大な罪

では次に、

戒律ができるきっかけを見ていきましょう。

戒律は、ブッダ入滅後の「第一結集」でまとめられる

ブッダ滅後すぐ、

マハーカッサパ長老が500名の阿羅漢(修行完成者)を集めて、

「第一結集」(だいいちけっじゅう)の集会を開きました。

マハーカッサパ

結集じゃ~!8時じゃないけど、全員集合~!

カッサパの説話集↓

マハーカッサパ誕生
マハーカッサパ① 誕生 大迦葉(ダイカショウ)「説話集十一話」」 マンガ「説話集」 マハーカッサパの誕生 マハーカッサパ誕生 大迦葉(ダイカショウ) 《マハーカッサ...

この初めての集まりで、

出家者が守るべき、いましめの「戒」(かい)と、

仏教僧団の規則である「律」(りつ)をみんなで取りまとめました。

そして、

仏教徒が守るべき戒めの経典の「律蔵」(りつぞう)が整備されました。

原始仏典が出来たきっかけはこちら↓

原始仏典(パーリ仏典)とは?いつ、どうして出来たの? 原始仏典(パーリ仏典)の内容は「律蔵」「経蔵」「論蔵」の「三蔵」 原始仏典とは、今から約2500年前、ブッダが亡くなった後、仏教僧団の中から暴言を吐いた修行僧がでてきました。このままでは僧団消滅の危...

次に、

経典の「律蔵」の内容を見てみましょう。

戒律の「律蔵」(りつぞう)は3つに分類された経典

①「経分別」(きょうふんべつ)

各個人に関わる戒律の説明で、
「止持戒」(しじかい)といってやってはいけない事の「悪」の説明です。
戒律の決まりごとを男性僧と女性僧にわけてまとめています。

②「犍度部」(けんどぶ)

教団生活の規則を大と小に分けています。
作持戒(さじかい)といって、やるべき事(善)の規則の説明です。

③「附随」(ふずい)

のちの時代につけくわえられた付録です。
律全体の説明がされています。

ぼーさん

戒律の経典名は記事の最後に紹介しておきます!

参考にですが、

ブッダの教え「経蔵」のお経にも、

「戒」(かい)のことは、

具体的に説かれています。

第一経「梵網経」も「戒蘊篇」で「戒」が説かれている

原始仏典「経蔵」の第1経も「戒蘊篇」(かいうんへん)で、

「小・中・大の戒」がでてきます。

ブッダの教えの経典での「大中小の戒」↓

長部第1経「梵網経」
「梵網経」(ぼんもうきょう)ブッダの教え解説 原始仏典 長部 第1経 原始仏典 長部経典 第1経 梵網経(ぼんもうきょう) 「梵網経」(ぼんもうきょう)原始仏典 経蔵 長部 第一経で、ブッダが「我」...

次に、

密教経典にでてくる、「戒」も見てみましょう。

密教に出てくる戒律

善巧修行(ぜんぎょうしゅぎょう)「大日経・受方便学処第十八より」

大日如来が善巧修行(ぜんぎょうしゅぎょう)の道が説かれます。

1、不殺生戒 (ふせつしょうかい)「生き物をむやみに殺してはいけない」

2、不与取戒 (ふよしゅかい)「ほかの人の物を盗んではいけない」

3、欲邪行戒 (よくじゃぎょうかい)「みだらな行為をしてはいけない」

4、不虚誑語戒 (ふこおうごかい)「嘘をついてはいけない」

5、不麁悪語戒 (ふそあくごかい)「口を慎むこと」

6、不両舌語戒(ふりょうぜつごかい)「相手によって異なることを言ってはいけない」

7、不無義語戒(ふむぎごかい)「無意味なことを言ってはいけない」

8、不貪欲戒(ふとくよくかい)「むさぼってはいけない」

9、不瞋恚戒(ふしんにかい)「おこってはいけない」

10、不邪見戒(ふきゃけんかい)「見識を誤ってはいけない」

「大日経」にでてくる十善戒はこちら↓

密教の戒律「大日経」
密教の戒律の実践 受方便学処第十八(じゅほうべんがくしょぼん)「大日経」ほぐしよみ⑲ この「大日経」(だいにちきょう)受方便学処第十八(じゅほうべんがくしょぼん)は、角川文庫「全品現代語訳 大日経」著者:大角修先生の本を...

参考に、「華厳経」にでてくる、十善戒もみておきましょう。

華厳経にでてくる「十善戒」(じゅうぜんかい)の戒律

『華厳経』十地品第二「菩薩住離垢地」菩薩としてなすべき十の良いことの戒め。

■身業
1,不殺生(ふせっしょう) 故意に生き物を殺さない。
2,不偸盗(ふちゅうとう) 与えられていないものを自分のものとしない。
3,不邪淫(ふじゃいん) 不倫など道徳に外れた関係を持たない。

■口業
4,不妄語(ふもうご) 嘘をつかない。
5,不綺語(ふきご) 中身の無い言葉を話さない。
6,不悪口(ふあっく) 乱暴な言葉を使わない。
7,不両舌(ふりょうぜつ) 他人を仲違いさせるようなことを言わない。

■意業
8,不慳貪(ふけんどん) 激しい欲をいだかない。
9,不瞋恚(ふしんに) 激しい怒りをいだかない。
10,不邪見(ふじゃけん) (因果の道理を無視した)誤った見解を持たない。

                               Wikipedia参考

ぼーさん

密教で説かれる「戒」の十種は、身口意に対応しているんですね!

次に、

信者の呼び方と、守るべき戒を見ていきましょう。

仏教の信徒(しんと)・信者(しんじゃ)の戒律

戒律の信者「図解」ブッダの教え

仏教の信徒、信者は、

まず、大きく4種に分類されます。

四衆(ししゅ)

■出家者
・男性出家者の比丘(びく)
守るべき戒は、「227戒」

・女性出家者の比丘尼(びくに)
守るべき戒は、「311戒」

■在家者
・男性在家信者の優婆塞(うばい)
・女性在家信者の優婆夷(うばそく)
守るべき戒は、「五戒と八斎戒」

で、

4種が四衆(ししゅ)と呼ばれます。

次に、

さらに分類された、

七衆(しちしゅ)

・沙弥(しゃみ)
・沙弥尼(しゃみに)
守るべき戒は、「十戒」


・正学女(しょうがくじょ)
守るべき戒は、「六法戒」

7種があり七衆(しちしゅ)と呼ばれます。

ぼーさん
ぼーさん
未成年の少年を沙弥(しゃみ)、未成年の少女を沙弥尼(しゃみに)、比丘(びく)は20歳以上の受戒を受けた男性、比丘尼(びくに)も20歳以上の受戒した女性をいいます。正学女(しょうがくじょ)は妊娠をしていなくて修行ができるかどうかの判断する立場です。解説によって多少内容がかわっていますので参考程度で!

最後に、

戒律の経典名を載せておきます。

戒律の経典名

(経典名は大法輪車「パーリ仏典入門」著者:片山一良先生に準じました)

①経分別(きょうふんべつ)

・比丘戒分別(男性僧・227戒)
1 波羅夷の部 (4学処)
2 僧残の部 (13学処)
3 不定の部 (2学処)
4 捨の部 (30学処)
4-1 衣の章
4-2 絹糸の章
4-3 鉢の章
5 堕の部 (92学処)
5-1 妄語の章
5-2 植物の章
5-3 教誡の章
5-4 食の章
5-5 裸形者の章
5-6 飲酒の章
5-7 生きものの章
5-8 如法の章
5-9 宝の章
6 悔過の部 (4学処)
7 衆学の部 (75学処)
8 滅諍の部 (7法)

・比丘尼戒経分別(女性僧・311戒)
1 波羅夷の部 (8学処)
2 僧残の部 (17学処)
3 捨の部 (30学処)
3-1 鉢の章
4 堕の部 (166学処)
4-1 大蒜(にんにく)の章
4-2 暗黒の章
4-3 裸の章
4-4 共有の章
4-5 絵画堂の章
4-6 園林の章
4-7 妊婦の章
4-8 少女の章
4-9 傘とサンダルの章
5 波羅提提舎尼の部 (8学処)
6 衆学の部 (75学処)
7 滅諍の部 (7法)

②犍度部(教団規則)

犍度部(けんどぶ)「僧全体の教団規則」
作持戒(さじかい)・やるべき事(善)の規則の律の説明

大篇(だいへん)
1 大犍度
2 布薩犍度
3 入雨安居犍度
4 自恣犍度
5 皮革犍度
6 薬事犍度
7 カチナ衣犍度
8 衣犍度
9 チャンパー犍度
10 コーサンビー犍度

小遍(しょうへん)
1 羯磨犍度
2 別住犍度
3 集犍度
4 滅諍犍度
5 小事犍度
6 臥座所犍度
7 破僧犍度
8 儀法犍度
9 説戒禁止犍度
10 比丘尼犍度
11 五百犍度
12 七百犍度

③附随(付録)

附随(ふずい)「付録」
律全体の説明

1. 比丘分別
1-1 制定場所の部
1-2 罪数の部
1-3 欠損の部
1-4 包摂の部
1-5 等起の部
1-6 淨事の部
1-7 滅淨の部
1-8 集合の部
以下、「縁」の語による八つの付随
1-9 制定場所の部
1-10 罪数の部
1-11 欠損の部
1-12 包摂の部
1-13 等起の部
1-14 淨事の部
1-15 滅淨の部
1-16 集合の部

2. 比丘尼分別
2-1 制定場所の部
2-2 罪数の部
2-3 欠損の部
2-4 包摂の部
2-5 等起の部
2-6 淨事の部
2-7 滅淨の部
2-8 集合の部
以下、「縁」の語による八つの付随
2-9 制定場所の部
2-10 罪数の部
2-11 欠損の部
2-12 包摂の部
2-13 等起の部
2-14 淨事の部
2-15 滅淨の部
2-16 集合の部
3. 等起の名目集
4. 無間の省略
5. 滅淨の区分
6. 増一法
7. 布薩の初・中・後の問答
8. 偈集
9. 淨事の区分
10. 別の偈集
11. 叱責の部
12. 小淨
13. 大淨
14. カチナ衣の区分
15. ウパーリの五法
16. 罪の等起
17. 第二の偈集
18. 発汗の偈
19. 五の章

(参考:原始仏典(パーリ仏典)一覧

えん坊
えん坊
ぼーさん!お経の題名も載せちゃったら、長くなって読むのしんどいよ~!

だけど、2000年以上経つブッダの教えに触れることができるのは、ブッダの教えを実践している僧侶さんや修行者さんのおかげだもんね!

ぼーさん
ぼーさん
えん坊、ぼーさんの締めのセリフ先に言わないでよね、、、。

戒律がこんなにあるなんて、ぼーさん知らなかったから、みんなにも知ってもらいたくて!つい載せちゃったよ!長くなってごめんなさい!(笑)





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