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スジャータ村で乳がゆとカレーを食べた、スジャータの墓とトトロの樹 第11回 ブッダを探しにインドに行く

■スジャータ村の位置(sujata temple)
ガヤの駅からのタクシーの風景と、
バイクでスジャータ村まで行く風景の動画です。
野外の夜で、鶏をさばいたカレーとチャパティーを作っている、
そんな雰囲気をみてください。インド旅行で一番素敵な思い出になった場所です。
■ガヤ駅とスジャータ村の感想
ガイドブックでは、所得が低いエリアで治安が悪いと書かれていましたが、
実際、駅を降りて感じたことは、とてもきれいな街だと思いました。
空気がきれい、見渡せる景色も美しい。
バイクでスジャータ村に向かうにも、小さな村に行きますが、
とてもきれいに清潔に整っている印象です。
動画の雰囲気でも感じてもらえると思います。

■トトロの樹(ととろの木)


スジャータ寺院に行く途中に生えている大木です。
とても大きなガジュマルの樹です。
今住んでいる、沖縄でもガジュマルの樹は生えていて、
精霊のキムジナーが住んでいる樹と言われるくらい、
神秘的な存在の樹です。
沖縄の大石林山に日本最大級の「御願(ウガン)ガジュマル」とされる大きなガジュマルが生えていますが、
インドのこのガジュマルの樹は2倍以上大きいです。



■スジャータの墓
スジャータさんはブッダが苦行でボロボロになっていたところに、
乳がゆを布施で与えた女性です。
その乳がゆを食べて元気を取り戻したブッダは菩提樹でみごと成道したのです。
スジャータさんもストゥーパになっていると説明を受けて連れていってもらいました。
スジャータ寺院もあるので、やはりとても重要な布施をブッダにした人ですね。





■乳がゆを食べさせてもらう
次に、乳がゆを食べさせてらもらえるレストランに行きましょうと、
連れて行ってもらったのが、ここです。

インドに来てずっとお腹を下していたので、
大丈夫かなと思いながら頂きました。
レストランには小学生低学年くらいの子供たちもいて、
とてもゆったりした気持ちで過ごすことが出来ました。


牛のミルクとお米をあまく煮たやさしい味です。
干しブドウもはいってまろやかでしたが、
お米の味がすべてを邪魔してあまり食べれませんでした。
インド人が好む味だと、のこりは全部食べてもらいました。
体調不良が長引いていて、食べ物に敏感になっていました・・・。


■新たに知ったカーストの一面
乳がゆを食べて、ゆっくり過ごしていたら、
新たな子供たちがやってきました。
すると、
レストランのお母さんが向こうに行きなさいとあしらっていました。
レストランの子供たちも、その子供たちに
あっちに行けみたいな感じでした。
カーストが違う子供たちだと聞きました。
事情がわからずに、傍観していたのですが、
追い払われた子供たちも、そのグループで楽しそうに遊んでいました。
人の環境、人の立場はいろいろあるけれど、
その中で楽しく感じるのも、苦しく感じるのも、
その人次第だなぁと、その時に深く感じました。

■夜ごはんにニワトリのカレーを作ってもらう
とてもくつろげたので、ゆっくり過ごしていたら、
夜ごはんも食べに来ないかと誘われました。
ニワトリを買いに行って、家の中で調理をするとのことで、
家も案内されました。
レストランの人たちの寝るところは別にあって、
家の事情も色々あるんだなぁと感じました。






生きたニワトリを裏方でしめてきて、
お湯をかけて羽をもいでいました。
手慣れた作業で、あっという間にニワトリの下ごしらえが出来ていました。
晩御飯の準備でみんな慌ただしくしているので、
わたくしぼーさんは子供たちに折り紙で鶴の折り方を教えて、
一緒に遊んでいました。
ぬりえなど絵をかく教育とかがあまりさせていない地域と後で聞きました。

日が暮れ始めたころに、カレーも出来上がりました。


小麦粉を練って、チャパティ(動画のナンの表記は間違いです。)を焼いてくれました。
とても器用に生地を丸く練りながら、
火鉢でナンみたいにチャパティーを、
ぷくっと膨らませながら焼いていました。

カレーが出来上がりました。
全然期待していなかったですが、
びっくりするくらい美味しかったです。
人生で一番おいしいカレーでした。
体調不良でもすごい食がすすんだカレーでした。


インドでは州によってお酒の飲酒に対して、
厳しい州があるみたいです。
このブッダガヤの地域も厳しいみたいで、
ビールを買ってきてもらいましたが、
内密に買ってきて少し隠れた感じで飲んでいました。
そうして、夜空がひろがる露店で、
美味しいカレーを気持ちよく食べていたら、
ぱっ、と一面が暗くなりました。
停電です。
街全体がすぅーと暗くなると、
夜空から、まばゆいばかりに星空が浮かびだしました。
オリオン座の中にも星が光っています。
さっきまで見えなかった星々が嬉しそうに輝いています。
ブッダガヤが、祝福して迎えてくれている気持ちに感じました。
大変だったインドの旅も、
ここまで来てよかったと心の底から感動しました。
しばらくすると、
電気が戻り、そして自分の宿に歩いて帰りました。
ほんとうに素敵な時間を過ごしました。

■お経での乳がゆの供養はこちら↓
