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サールナート ダメーク・ストゥーパ 五比丘に初転法輪した場所 鹿野園 第10回 ブッダを探しにインドに行く

■サールナート(ダメーク・ストゥーパ)の位置
■サールナート、ダメーク・ストゥーパの呼び方
呼び方を整理しましょう。
「ダメーク・ストゥーパ」は写真の大きな仏舎利塔の名称です。
「サールナート」とは鹿野園(ろくやおん)とも呼ばれで、
ブッダが一番最初に五人の比丘に説法を説いた場所の名前です。
ガンジス河から約10㎞と近い位置にあります。
「ダメーク・ストゥーパ」は仏舎利塔の名前
「サールナート」は鹿野園(ろくやおん)で地名
■ダメーク・ストゥーパについて

このサールナートにある大きな仏舎利塔のダメーク・ストゥーパは、
6世紀ごろに建てられた建築物です。
高さは、約42m、
幅は、約28mあります。
レンガ積みの上に、石で仕上げた作りになっています。
仏舎利塔の一部の壁面には模様も刻まれています。


■僧院の遺跡は紀元前3世紀から12世紀まで
サールナートの敷地はとても広く、
ダメーク・ストゥーパ以外にもたくさんの寺院や僧院の遺跡があります。
ここにもアショカ王の石柱が残っています。12世紀に入り仏教がインドから消滅すると、この地も放棄されて、19世紀に発見されたと解説されています。






■ダーメク・ストゥーパ・初転法輪の地の感想
サールナートに行くと、大きなストゥーパ以外にも、
いろんな国の寺院や大きなブッダの像などがあります。
観光客もたくさんいてにぎやかでした。

驚いたことに、その中に、日本のお寺の日月山法輪寺がありました。
木の柱や屋根瓦をみると、なじみが深いせいなのか、
とても静寂と安堵感に包まれて心が落ち着きました。
そんな自分の心境をかんじると、
ふと、聖地ってなんなんだろうか?
真のパワースポットとは、何なんだろうか?
と思いました。
心安らげる場所、心地良いと素直に感じられて、
自然な自分でいられる場所なのだろうか?
少なくともインドには旅行者が落ち着ける場所が、
少ない国だと感じました。
こころが落ち着くには程遠く、
クラクションの騒音と、排気ガスの汚い空気、
そして、なにより、小さな子供の痛ましい、
カースト制度の現実を突きつけられ、
気持ちが沈んだのがインドの現実でした。

法輪寺、日本の風景みたいです。

■カースト制度の現状

ブッダの聖地なので、観光客も多くにぎやかな街でしたが、
カースト階級が低いと思われる、小さな子供がいて物をねだられました。
ニューデリーの物乞いの子供たちを思い出しました。
こんなにも小さな子供が、ほったらかし状態で生活をしている。
日本ではとうてい考えられない現実があります。
わたくしぼーさんも旅行者で、言葉も文化もわからず、
この土地で大それたことも出来るはずもなく、
逆に、まだ旅が続くので、物乞いされたら困ると、
自分のことしか考えることしかできなく、
ただただ気持ちが落ち込みました。
五比丘(ごびく)と初転法輪(しょてんぽうりん)

五比丘(ごびく)について
・コーダンニャ(カウンディヌヤ)・・・ブッダと同じカピラバットゥ出身
・バッパ(バーシュッパ)
・バッディヤ(バドリカ)・・・ブッダと同じ釈迦族
・マハーナーマ(マハーナーマ)・・・元はコーリヤ族の王子といわれる
・アッサジ(アシュバジット)・・・立ち振る舞いが立派で知られる人物
「初転法輪」のことは、こちらのお経に詳しくかかれています!

初転法輪(しょてんぽうりん)の詳しい内容はこちらをご覧ください。

この後の電車もみごと3時間遅れての出発となり、
ほとほと疲れ切ってしまっていました。
続きます。

《参考》インド一人旅の必需品の本↓
Amazon 地球の歩き方 インド