マンガ「説話集」マハーカッサパとブッダ
前回、《カッサパの出家》でカッサパは、12年間の形だけの結婚から。ついに出家生活が始まります。
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マハーカッサパとブッダの糞掃衣(ふんぞうえ) 仏教説話集




《釈尊との出会い》
マハーカッサパが村々を巡り歩いて、
ラージャガハにたどり着いたとき、
ブッダは多くの弟子たちとともに、
城外の祠のそばで座っていました。
マハーカッサパはブッダの尊い姿を目にしますと、
心が洗われたように清らかになり、
言葉にできないほどの心の安らぎを得ました。
彼は進み出てブッダを礼拝し願い出たのでした。
ブッダは彼のひたむきな心を知り、
彼の願いを許して親切に教えを説いて聴かせました。
《マハーカッサパの覚り》
マハーカッサパはその教えによって、
八日目に悟りを得ました。
それから間もないある日のこと、
マハーカッサパはブッダのお供をして歩いていましたが、
ブッダが道端で休もうとしたとき、
彼は身に着けていた衣を四つにたたむと地上に敷いていいました。
ブッダはその衣の柔らかい座り心地に驚いて言いました。
マハーカッサパは喜んでブッダが身に着けていた糞掃衣をもらい受け、
その後、終生大切に身に着けていたということです。
《妻のバッダーカピラーニーも教団に呼ぶ》
マハーカッサパはその後、
別れた彼の妻も、尼僧教団ができたあとに呼びよせ、
バッダーカピラーニーもブッダのもとで守るべき戒めを受けさせて、
教団に入らせたのでした。
彼女も修行に励んだかいがあり、
ほどなくして悟りを得ることができたのでした。
「ブッダの糞掃衣とカッサパ 終わり」 つづく
糞掃衣(ふんぞうえ)とは
糞掃衣(ふんぞうえ)とはブッダが修行していた時代に、死体が包まれていた布や、フンにまみれた服を切り取り継ぎはぎにし、衣にして着ていたのが由来です。
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