この法華経(ほけきょう)「嘱累品第二十二」(ぞくるいほん)ほぐし読みは、「大乗仏教」の妙法蓮華経を、大まかにほぐし読みに整理しました。
法華経「図解①」.法華経「図解②」と照らし合わせてみて下さい。
「嘱累品第二十二」(ぞくるいほん)
前回、「如来神力品第二十一」(にょらいじんりきほん)では、
地から涌きだした無数の菩薩たちが「世尊滅後、法華経を説き広めます。」
と広長舌(こうちょうぜつ)の神力で舌を天まで突き出し光を放ちました。
「嘱累品第二十二」(ぞくるいほん)
《ブッダは菩薩たちに伝えます。》
ブッダは大神力を現して、菩薩たちの頭頂に右手を置いて言い伝えます。
わたしは長い過去から阿耨多羅三藐三菩提の法を修得しました。あなたがたにこの法を説き広めるのを任せます。
法華経を広めなさい。
法華経を広めなさい。
法華経を広めなさい。
と三回伝えます。
自分の覚った、ブッダ自身の教えを広めるんじゃないんだね・・・。
如来は一切衆生に慈悲を惜しみなく与えるものなのです。
これを聞いて菩薩たちは答えます。
「世尊の勅を奉じ戒めのとおりに行います。」
そして、ブッダは十方から集まった諸仏たちにそれぞれの国に戻るように告げました。
多宝如来の宝塔ももとに戻され、元の世界に戻るように伝えました。
二処三会(にしょさんえ)構成の
「第11品~第22品」は天空の場面(虚空会)です。
《嘱累品第二十二 おわり》 つづく
*「正法華経」と「添品妙法蓮華経」では、この属累品が第二十八品として最後にきています。