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梵天(ぼんてん)とは
バラモン教の最高神で、ブラフマンのことです。
インド思想で万物の根源ブラフマンを神格化したものです。
その神様が仏教に取り入れられて、三界の色界に住んでいます。
三界(さんがい)は、
・欲界(欲の支配する世界・日常をすごしている時の心の世界)
・色界(身体が純粋な物質としてのこる心の世界)
・無色界(身体の物質の感覚がない純粋な精神の世界)です。
色界は
欲望を離れた純粋な物質の世界です。
瞑想の修行、四禅(しぜん)で得られる最初の心の境地の初禅に梵天が住んでいます。
初禅天(梵身天=ブラフマン)
さらに細かく分類されて、
1.梵衆天(ぼんしゅてん)「ブラフマ・カーイカ」
2.梵輔天(ぼんほてん)「ブラフマ・プローヒタ」
3.大梵天(だいぼんてん)「マハー・ブラフマー」
長部第11経「堅固経」にマハーブラフマーが出てきます。
とも呼ばれます。
原始仏典には色んな梵天が登場します。
梵天サナンクマーラ
梵天の一人の息子とされる
長部第3経「阿摩書経」、第18経「闍尼沙経」、第19経「典尊経」、第27「起源経」
にでてきます。
梵天バカ
中部第49経「梵天招待経」
梵天のひとり、人間の時はケーサヴァという名前で呼ばれていた。
梵天サハンパティ
中部第67経「舎利弗摩訶目連遊四衢経」
怒っているブッダをなだめる梵天
梵天から生まれる種族
梵天の口からうまれる者はバラモン
梵天の胸からうまれる者は王族
梵天のへそから生まれる者は庶民
梵天のひざから生まれるのは隷民
梵天の足から生まれる者は道の人
長部 第3経「阿摩書経」でアンバッタ青年がブッダを侮辱したたとえで使っている。

(参考:「図解」ブッダの教えもくじ)
(参考:「用語集」もくじはこちら)