この法華経(ほけきょう)「見宝塔品第十一」(けんほうとうぼん)ほぐし読みは、「大乗仏教」の妙法蓮華経を、大まかにほぐし読みに整理しました。
法華経「図解①」.法華経「図解②」と照らし合わせてみて下さい。
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「見宝塔品第十一」(けんほうとうぼん)法華経(ほけきょう)ほぐし読み⑪
第十一章「見宝塔品第十一」(けんほうとうぼん)
前回、「法師品第十」(ほうしほん)では、法華経が第一で、ブッダの滅後も法華経を読誦し、経塚をつくり、保持しなさい。と言い、譬喩も伝えました。

この「見宝塔品第十一」(けんほうとうぼん)から、
場面は空中の「虚空会」(こくうかい)になります。
図解①の「二処三会」を参考ください。


《地から宝塔が湧き出てくる》
ブッダが比丘たちに未来に仏になる話が終わると、
七宝に輝く宝塔が地から湧き出てきて、霊鷲山の上の空中にそびえ立ちました。
そして、宝塔から「妙法蓮華経を説く世尊を讃えよう」と声もしました。
大楽説菩薩(だいぎょうせつぼさつ)が世尊にききます。
「なぜ宝塔が現れたのでしょうか?」
ブッダは答えます。
「過去、宝浄の国に多宝如来がいて、仏の滅後に法華経が唱えられると、わが宝塔を出現させて賞讃しようと誓願を立てたのです。」
大楽説菩薩(だいぎょうせつぼさつ)が世尊に伝えます。
「多宝如来に礼拝させていただきたいです。」
ブッダは眉間の白毫から光を放ち、十方にいる諸仏を集めました。

諸仏が集まると、多宝塔の扉を開けました。
宝塔の中には多宝如来が坐していました。
ブッダのために席を半分あけて、ブッダも隣に並んで
二仏並坐(にぶつびょうざ)で、座りました。
ブッダは自身が入滅後、だれが法華経を受持するのであろうか?と神々や人々に伝えます。
《見宝塔品第十一 おわり》 つづく



