この「大日経」(だいにちきょう)普通真言蔵品第四(ふつうしんごんぞうほん)は、角川文庫「全品現代語訳 大日経」著者:大角修先生の本を主に参考にして、ほぐし読みにしました。
「第一品の解説↓」と照らし合わせてみて下さい。

前回、大日如来は、金剛薩埵の一番目の質問の回答をしました。↓

「大日経」普通真言蔵品第四(ふつうしんごんぞうほん)
普通真言蔵品第四(ふつうしんごんぞうほん)
《金剛薩埵と普賢菩薩が真言を説くのを願う》
金剛薩埵と普賢菩薩は
大日如来に、
大悲蔵生大曼荼羅王(だいひぞうしょうだいまんだらおう)に通達する法界清浄門(ほっかいしょうじょうもん)の真言を説くことの許しを願いました。
わたしが、金剛薩埵です。
わたしが、普賢菩薩です。
法華経の「普賢菩薩勧発品第二十八」以来の登場です。
ちなみに、法華経でも陀羅尼を説いていますよ。
是非みてくださいね!


大日如来は答えます。
わたしが大日如来です。
では、二人に告げます。
「衆生界を浄化する秘密真言の語句を宣じよ」
そして、
それぞれの諸仏が真言を説いていきます。
《諸尊が真言を説いていく》
普賢菩薩は、仏境界荘厳三昧(ぶっきょうかいしょうごんざんまい)において、無礙力(さまたげるもののない力)の真言を告げます。
次に、
弥勒菩薩が発生普遍大慈三昧(はっしょうふへんだいひざんまい)において自心の真言を告げます。
次に、
虚空蔵菩薩が清浄境界三昧(しょうじょうきょうがいざんまい)において自心の真言を告げます。
それから、計121の諸尊の真言が説かれます。
《「大日経」普通真言蔵品第四(ふつうしんごんぞうほん)おわり》 つづく
《金剛薩埵の質問2の回答》
これら諸尊の真言は、前回金剛薩埵の3つの質問の、
2番目の質問の回答にあたる部分と解説されています。
真言行を修する者は、障礙をおこすことがなくなるのでしょうか?
※ここは「秘密真言」と言われているので、現時点では当サイトでは真言は紹介はしません。
弥勒菩薩の自身の真言は、よく耳にする「おんまいたれいやそわか」とは全然違います。
詳しく知りたい方は、国訳大蔵経もしくは、大角先生の本などで確認ください。
お経の題名は普通真言(ふつうしんごん)なのに秘密真言なんだね?
絵が似ていてわかりづらくて、ごめんなさい。



