想受滅(そうじゅめつ)とは
・五蘊(ごうん)の「色・受・想・行・識」の
表象作用、心理作用の「想」(そう)と、
感受する「受」(じゅ)の両方を「滅」する瞑想の境地
五蘊(ごうん)とは、
・色(シキ・からだの肉体)
・受(ジュ・感受するこころの作用)「感じるこころ」
・想(ソウ・思い浮かべる心理作用)「想うこころ」
・行(ギョウ・形成しようとする意識)「行うこころ」
・識(シキ・判断する識別する心理作用)「判断するこころ」
・無色界の上の境地の「想受滅」
阿羅漢の境地《参考:修行者の四つの段階、四向四果》
三界(さんがい)は、
・欲界(欲の支配する世界・日常をすごしている時の心の世界)
・色界(身体が純粋な物質としてのこる心の世界)
・無色界(身体の物質の感覚がない純粋な精神の世界)です。
・滅尽定(めつじんじょう)、滅受想定、想受滅定ともいい、
滅尽三昧と称されます。
三明(さんみょう)《参考:神通力・六神通の自在な能力》
4、宿住随念智(しゅくじゅうずいねんち)
「過去の生存を想起」前世の生涯、たくさん前の生涯、欲界・色界・無色界の三界を洞察する能力です。(宿命通・しゅくみょうつう、宿住智通・しゅくじゅううちつう、とも呼ばれる)
5、死生智・しせいち(天眼智・てんがんち)
「天眼の智」生ける者の死と再生を洞察する能力です。
6、漏尽智・ろじんち
「煩悩を滅する智」苦集滅道の四諦(したい)を洞察する能力です。
・滅(めつ)は涅槃の意味とも解説されてます。

(参考:「図解」ブッダの教えもくじ)
(参考:「用語集」もくじはこちら)