この法華経(ほけきょう)「常不軽菩薩品第二十」(じょうふきょうぼさつほん)ほぐし読みは、「大乗仏教」の妙法蓮華経を、大まかにほぐし読みに整理しました。
「常不軽菩薩品第二十」(じょうふきょうぼさつほん)
前回、「法師功徳品第十九」(ほっしくどくほん)では、ブッダは法華経を受持して読み、誦し、解説し、書写するならば、六根が清浄になることを伝えました。
「常不軽菩薩品第二十」(じょうふきょうぼさつほん)
《ブッダは得大勢菩薩に語ります。》
ブッダは得大勢菩薩に語ります。
その昔、常不軽(じょうふきょう)という、常に軽蔑される男がいました。
彼は誰に対しても、礼拝して、人を軽んじることなく、
みんなに未来は誰もが仏になると言い伝えていました。
人々の中には、誰もが仏になると言い伝える、彼をののしる人もいました。
常不軽は、とてもむかしの日月燈明如来のときにも、
次の如来、雲自在燈王如来(うんじざいとうおうにょらい)のときにも、
如来のもとで、法華経を受持して常不軽菩薩となり、人々のために説きました。
そして、
常不軽はついに、無上のさとりをえて仏になりました。
《ブッダは過去世で常不軽あることを告げます。》
わたしが常不軽でした。
そして、
わたしをののしった人は阿鼻地獄(あびじごく)で苦しみました。
ブッダは得大勢菩薩に告げます。
法華経の道を行く人は無上のさとりに導くのです。
《常不軽菩薩品第二十 おわり》つづく